[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ

機構から


東京都中央卸売市場における入荷量・価格および輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成18年3月)

 2月後半から3月上旬にかけては平年に比べて気温が高く、降水量、日照時間はともに平年並みで推移したが、3月中下旬は気温の変動が激しく、特に東日本太平洋側、西日本日本海側および太平洋側では降水量が著しく少なかった。

 3月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、野菜の入荷量が13.2万トン、前年比101.6%、価格が222円/kg、前年比94.4%となり、全体的にはやや安値傾向であった。

 しかし、品目別にみると変動が激しく、作型と産地の切り替わり時期であることに加え、1~2月の天候不順の影響を受けて果菜類・土物を中心に高値で推移した。

 だいこんは神奈川県産が終盤を迎えたが、千葉県産の入荷量が伸びず品薄高で堅調な推移であった。さといもは引き続き貯蔵物の出荷時期だが、年末年始の低温による凍害で7割程度の歩留まりとなっているために全体的に出荷量が少なく高値で推移した。

 きゅうり、ピーマンは1~2月の低温とその後の日照不足から品薄高が続き、特にピーマンでは過去5カ年で最高価格を記録した。また、トマトは安値傾向が続いていたが、きゅうり、ピーマン同様低温と日照不足から入荷量が減少したことにより価格は回復してきた。

 南西暖地が産地である葉物野菜は好天による生育回復で入荷量が増加したため、価格は軟調基調で主産県が香川県、静岡県産のレタス類が前年比65.5%、愛知県産のキャベツ類が前年比56.9%となった。


3月の東京都中央卸売市場の入荷量と価格(一部抜粋)

(2)輸入動向(平成18年2月 速報値)

 平成18年2月の野菜輸入量は、前年同期比89%の215,664トンとなった。

 生鮮野菜では、国産の不作から輸入量が大幅に増えた前年の反動と、2月になって国産の出回り量が増えたため価格が抑制されたことから、前年同月を下回った。減少幅が大きかったのはキャベツ等あぶらな属が対前年同期比49%の6,774トン、にんじん及びかぶが同78%の7,977トン、ブロッコリーが同80%の5,092トンだった。また、ジャンボピーマンは、主力の韓国産から基準値を超えた残留農薬が検出され、検疫が厳しくなったことから、同80%の1,374トンとなり、生鮮野菜全体では、対前年同期比85%の98,292トンとなった。

 冷凍野菜では、ばれいしょが対前年同期比117%(アメリカ:同121%、カナダ109%、中国92%)で23,532トン、スイートコーンが同113%(アメリカ:同114%、ニュージーランド:同93 %、タイ:同419%)の3,694トンと増大した。一方、ほうれんそう等は、対前年同期比60%(中国:同68%、ベトナム:同54%、台湾:同50%)で1,850トンと減少したが、冷凍野菜全体では、対前年同期比103%の56,188トンとなった。



元のページへ戻る


このページのトップへ