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東京都中央卸売市場における入荷量・価格および輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1) 東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成17年11月)
 10月までの天候は、比較的高温で推移してきたが、11月は、上旬・下旬の気温は高かったものの、中旬は強い寒気が南下し冬型の気圧配置となったことから気温が下がり、気温の変動が大きかった。しかし、降水量は北日本と西日本の日本海側で多かった他は少なく、日照時間は北日本から東日本の太平洋側と西日本でかなり多かった。

 11月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、野菜の入荷量が13.0万トン、前年比107.9%、価格が189円/kg、前年比79.6%となり、10月同様、台風・長雨の影響で高値を記録した昨年と比較すると、入荷量は増加し、価格は軟調に推移した。

 品目別にみると、にんじんの入荷量が7,628トン、前年比112.1%、価格が96円/kg、前年比53.5%、はくさいの入荷量が13,301トン、前年比106.8%、価格が44円/kg、前年比57.9%、キャベツ類の入荷量が13,459トン、前年比111.7%、価格が64円/kg、前年比44.2%、レタス類の入荷量は7,473トン、前年比151.2%、価格が136円/kg、前年比41.3%と、総じて入荷量は増加し、価格は軟調に推移した。各品目とも、昨年の台風・長雨により被害がみられた品目で、今年は生育がおおむね順調に推移していることが、価格が前年を大幅に下回った要因として挙げられる。

 一方、トマトの入荷量は4,379トン、前年比92.4%、価格は466円/kg、前年比110.7%と、夏秋トマトの切りあがりが早かったことと10月の長雨・曇天等の影響から、入荷量が減少し、価格は堅調に推移した。


(2) 輸入動向(平成17年10月 速報値)
 平成17年10月の野菜輸入量は、前年同期比101.9%の235,892トンとなった。
 生鮮野菜では、にんじん(にんじん及びかぶ)が、北海道の不作による品薄感から対前年同期比286.7%の増加となり、また、日本の需要期に合わせ、前倒し出荷を始めたかぼちゃが同117.3%となった。ねぎは引き続き前年が急増したことの反動と国産相場の低迷から対前年同期比67.5%と大幅に下がり、また、相次ぐ台風や長雨で輸入が急増した前年と比較して生鮮野菜全体では、対前年同期比93.1%と減少した。

 冷凍野菜では、えだまめおよびばれいしょがそれぞれ対前年同期比117.7%(中国:同111.2%、タイ:同217.7%、台湾:同88.6%)、114.1%(アメリカ:同125.1%、カナダ:同97.2%、中国:同85.7%)と増加した。また、ほうれんそうは、対前年同期比46.3%(中国:同64.9%、ベトナム:同14.2%、チリ:同72.2%)と減少したが、冷凍野菜全体では105.6%と増加した。



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