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東京都中央卸売市場における入荷量・価格及び輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1) 東京都中央卸売市場における
入荷量・価格の動向(平成17年6月)

 5月の天候は、北日本・東日本では寒気の影響を受けたため、少雨・多照の日が多く、平均気温は平年より低く推移した。これに対して西日本では、気温は平年より高く推移した。6月に入ると、梅雨前線は本州南岸から日本の南海上に位置することが多く、南西諸島を除く地方の梅雨入りは平年に比べて遅かった。このため、北・東・西日本では晴れて気温の高い日が多く、特に西日本を中心に記録的な少雨となった。
 6月の東京都中央卸売市場における野菜の輸入量・価格の動向は、野菜の総輸入量が14.1万トン、前年比103.7%、価格が177円/kg、前年比77.7%となり、入荷量は前年並みであったものの、価格は軟調に推移した。
 品目別にみると、レタス類の入荷量は8,026トン、前年比98.4%、価格は76円/kg、前年比48.4%、キャベツ類の入荷量は15,809トン、前年比107.2%、価格は47円/kg、前年比51.3%、はくさいの入荷量は、5,966トン、前年比98.1%、価格は40円/kg、前年比55.2%であった。これらは、6月中旬以降の気温の上昇などにより、生育が遅延していた関東平坦地ものの生育が急速に回復したことに加え、東北、関東高冷地ものなどの生育が順調であったことが背景にある。
 一方、ばれいしょ類の入荷量は8,178トン、前年比98.9%、価格は127円/kg、前年比106.0%と、入荷量は平年並みであったものの、価格は平年をやや上回って推移した。


(2) 輸入動向(平成17年5月 速報値)
 平成17年5月の野菜輸入量は、前年同期比116.0%の238,830トンとなった。
 生鮮野菜では、春先からの低温、少雨などの影響から一部の国産野菜の生育遅れなどから、にんじん(にんじん及びかぶ)およびキャベツ(キャベツ等あぶらな属)は中国からの輸入が増加し、それぞれ対前年同期比195.7%および245.2%となった。さらに、かぼちゃについても、前年が不作だったニュージーランド産が大幅に増加したため、対前年同期比279.0%となり、生鮮野菜全体でも対前年同期比133.0%と増加した。
 冷凍野菜では、引き続いて冷凍ほうれんそうの主要国からの輸入が前月同様に増加し、対前年同期比233.1%(ベトナム:対前年同期比388.2%、中国:前年輸入なし、本年538トン(輸入量全体の71.3%を占める))となり、また、いちごおよびスイートコーンもそれぞれ対前年同期比122.4%(中国:同147.5%)、115.3%(アメリカ:同126.6%)と増加したものの、全体ではえだまめが対前年同期比84.4%となったことから、冷凍野菜全体では106.7%とやや増加した。



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