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東京都中央卸売市場における入荷量・価格及び輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1) 東京都中央卸売市場における
入荷量・価格の動向(平成17年5月)
 4月の天候は、北日本で曇りや雨・雪となる日が多かったものの、その他の地域では総じて晴れて暖かい日が多かった。しかし、5月に入ると、北日本・東日本では、オホーツク海高気圧や低気圧通過後の寒気の影響を受け、少雨・多照の日が多く、平均気温は平年より低く推移した。一方、西日本では、移動性高気圧の影響を受け、東日本同様少雨・多照の日が多かったが、寒気の影響はあまり受けなかったため気温は平年より高く推移した。

 5月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、野菜の総入荷量が14.1万トン、前年比101.0%、価格が196円/kg、前年比94.7%となり、入荷量・価格ともに前年並みに推移した。
 品目別にみると、キャベツ類の入荷量は16,086トン、前年比93.3%、価格は91円/kg、前年比137.7%と、一部の産地で低温の影響による生育遅延などがみられたため、入荷量は減少し、価格は堅調に推移した。

 また、きゅうりの入荷量は8,689トン、前年比109.9%、価格は141円/kg、前年比62.1%と、入荷量は増加し、価格は軟調に推移した。これは、5月上・中旬の低温により出荷が遅れていたものが、下旬になり一斉に出回ったことが要因である。

 一方、たまねぎの入荷量は13,725トン、前年比103.5%、価格は86円/kg、前年比102.0%と、育苗期の悪天候により苗不足や生育遅延、生育のばらつきなどがみられたものの、おおむね入荷量・価格とも前年並みに推移した。

(2) 輸入動向(平成17年4月 速報値)
 平成17年4月の野菜輸入量は、前年同期比110.1%の278,720トンとなった。
 生鮮野菜では、昨年秋口の相次ぐ台風、長雨および低温の影響から国産野菜が不作、生育遅れなどとなったことにより、にんじん、キャベツ(キャベツ等あぶらな属)の中国からの輸入が増加し、それぞれ対前年同期比236.0%および283.6%となった。さらに、たまねぎについても、北海道産の昨年内出荷の進度率が高かったことなどにより対前年同期比181.2%と増加したため、生鮮野菜全体でも対前年同期比132.4%と増加した。

 冷凍野菜では、引き続いて冷凍ほうれんそうの主要国からの輸入が前月同様に増加し、対前年同期比118.4%(ベトナム:対前年同期比121.5%、中国:同1,528.1%(輸入量全体の74.4%を占める))となったものの、全体ではえだまめが対前年同期比78.9%となったことから、冷凍野菜全体では100.2%と横ばいとなった。



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