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東京都中央卸売市場における入荷量・価格及び輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1) 東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成17年4月)

 3月の天候は、東日本の太平洋側で平均気温、降水量ともに平年並みであったが、その他の地域では低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多かった。しかし、4月に入ると、低気圧の影響が大きかった北日本で曇りや雨・雪となる日が多かったものの、その他の地域は、移動性高気圧に覆われたことから、総じて晴れて暖かい日が多かった。

 4月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、野菜の総入荷量が13.7万トン、前年比96.3%、価格が221円/kg、前年比109.7%となり、入荷量は前年を下回り、価格はやや堅調に推移した。

 品目別にみると、にんじんの入荷量は8,008トン、前年比108.4%、価格は178円/kg、前年比131.0%と、入荷量は前年を上回ったが、主力産地の出回りがやや遅れているため、価格は堅調に推移した。

 また、キャベツ類の入荷量は17,182トン、前年比95.5%、価格は114円/kg、前年比144.3%と、一部の産地で出荷が終盤になったこと、低温などの影響で生育遅延がみられたことから、入荷量は減少し、価格は堅調に推移した。

 たまねぎの入荷量は12,740トン、前年比89.5%、価格は111円/kg、前年比120.1%と入荷量は減少し、価格は堅調に推移した。昨秋の台風・長雨の影響や2月の冷え込みにより一部主産地に作柄不良がみられたこと、後続の産地の出始めが4月下旬となったことなどにより品薄となったことが影響した。

(2) 輸入動向(平成17年3月 速報値)

 平成17年3月の野菜輸入量は、前年同期比123.1%の310,964トンとなった。
 生鮮野菜では、秋口の相次ぐ台風、長雨および低温の影響から国産野菜が不作、生育遅れなどにより、にんじんおよびキャベツ(キャベツ等あぶらな属)の中国からの輸入が増加し、それぞれ対前年同期比438.9%および358.3%となった。さらに、たまねぎについても、アメリカ産が豊作で肥大もよく、価格も安いことから業務用需要が多いなどから対前年同期比193.8%となったため、生鮮野菜全体でも対前年同期比159.5%と増加した。

 冷凍野菜では、引き続いて冷凍ほうれんそうの主要国からの輸入が前月同様に増加し、対前年同期比236.5%(ベトナム:対前年同期比268.2%、中国:同9,353.8%(輸入量全体の52%を占める))となったものの、全体ではばれいしょが対前年同期比93.5%となったことから、冷凍野菜全体では94.1%と減少した。



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