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東京都中央卸売市場における 入荷量・価格及び輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成16年11月)

 天候の推移をみると、9月から10月にかけての記録的な長雨・台風は一段落し、11月の降水量は中旬に東・西日本太平洋側で低気圧や前線の影響で大雨となったところがあったものの、その他の地域では平年を下回った。また、月平均気温は全国で平年を上回り、上・下旬を中心に高気圧に覆われる日が続いたため、総じて晴れて暖かい日が多かった。

 東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、11月における野菜の総入荷量が12.0万トン、前年比93.8%、価格が237円/kg、前年比147.6%となった。天候回復や輸入品が入ってきたことにより、10月下旬から続く高値傾向は終盤になるにつれて徐々に落ち着いてきたものの、昨年11月が安値で推移したこともあり、入荷量は前年を下回り、価格は葉茎菜類を中心に前年を大きく上回って推移した。

 品目別でみると、キャベツ類の入荷量は12,054トン、前年比88.0%、価格は146円/kg、前年比417.2%、はくさいの入荷量は12,449トン、前年比96.4%、価格は76円/kg、前年比332.7%、レタス類の入荷量は4,941トン、前年比68.8%、価格は328円/kg、前年比302.4%と、葉茎菜類の中でも特にこの3品目は、前年を大きく上回り堅調に推移した。しかし、天候の回復により入荷量が増加してきたことに加え、輸入品が市場に出回ったこと、さらに、高値疲れや消費者の野菜離れなどが原因し、徐々に価格は下がって推移した。(下旬価格 キャベツ類:119円/kg、はくさい:48円/kg、レタス類:309円/kg)

(2)輸入動向(平成16年10月 速報値)

 平成16年10月の野菜輸入量は、前年同期比108.8%の231,400トンとなった。

 生鮮野菜では、レタス、キャベツおよびねぎが台風、長雨など天候不順により国内産の作柄不良から中国、アメリカからの輸入が増加し、それぞれ対前年同期比773.6%、405.2%および及び195.5%となり、さらに、たまねぎについても、円高、アメリカ国内価格の下落などもあり対前年同期比140.0%となったことから、生鮮野菜全体でも対前年同期比120.4%と増加した。

 冷凍野菜では、前々月、前月に引き続いて冷凍ほうれんほうの主要国からの輸入が前月同様に軒並み増加し、対前年同期比383.1%(中国:対前年同期比716.1%)となり、また、ブロッコリーも対前年同期比120.6%(中国:同157.2%)と増加したものの、全体ではばれいしょが対前年同期比92.6%と減少したことから、冷凍野菜全体では103.6%と前年並みとなった。



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