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東京都中央卸売市場における 入荷量・価格及び輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成16年9月)

 天候の推移をみると、8月下旬頃より寒気の影響で気温の低い日が続いたものの、9月は一転してほぼ全国的に残暑が厳しかった。しかし、低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、さらに上旬に台風18号が、下旬に台風21号が九州に上陸後、西日本、東日本、北日本と縦断したため、月降水量は総じて平年より多く、日照時間は平年より少なかった。

 東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、9月における野菜総入荷量が13.5万トン、前年比96.8%、価格が221円/kg、前年比108.5%となった。一部の産地で台風の影響があったことなどから、総じて入荷量は前年を下回り、価格は堅調に推移した。

 品目別では、果菜類、特にトマトの価格高が目立った。トマトは、猛暑の影響で主力の東北産からの切り替わりが早まったが、後続の関東産も定植遅れや上位等級品の不足が目立ち、入荷量は9,224トン、前年比86.1%、価格は300円/kg、前年比162.4%と前年を大きく上回った。

 また、その他の品目では、ねぎの価格高も顕著で、9月の入荷量が4,709トン、前年比95.5%、価格は295円/kg、前年比144.7%であった。これは、天候などの理由で主産地の出荷量が伸び悩んでいたことに加え、下旬後半に急激に気温が下がったため需要が活発になったことが影響した。

(2)輸入動向(平成16年8月 速報値)

 平成16年8月の野菜輸入量は、対前年同期比106.1%の185,254トンとなった。

 生鮮野菜では、ねぎ が高温などによる国内産の作柄不良から中国からの輸入が増加し対前年同期比126.7%と増加したが、たまねぎ が、北海道産の作柄が平年並みであったことから対前年同期比80.0%と減少し、生鮮野菜全体では対前年同期比85.1%と減少した。

 冷凍野菜では、6月17日に残留農薬問題による輸入自粛措置が解除された中国産冷凍ほうれんそう(対前年同期比156.2%)が大幅に増加し、冷凍野菜全体では118.0%と増加した。

 なお、8月の冷凍ほうれんそうの国別輸入量を見ると、ベトナム、インドネシア、チリからの輸入が増加している。



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