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東京都中央卸売市場における 入荷量・価格及び輸入の動向

調査情報部 調査情報第二課


(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成16年6月)

 天候の推移をみると、5月は曇りや雨の日が多く天候が不安定であり、下旬の終わりには西日本の一部で平年に比べ早い梅雨入りとなった。6月は初旬に移動性高気圧に覆われ晴れたところが多かったが、次第に梅雨前線が北上したため、6~7日には東北地方まで梅雨入りし、6月下旬には、高知県室戸市付近に上陸した台風6号の影響を受け、南西諸島を除き大雨に見舞われたものの、総じて梅雨前線が不活発であったため、太平洋高気圧や移動性高気圧に覆われ、晴れて気温の高い日が多かった。

 降水量は、台風の影響で東海地方と南西諸島などで平年を上回ったところがあったが、その他の多くの地域では平年を下回った。

 東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、6月における野菜総入荷量が13.6万トン、前年比99.9%、価格が228円、前年比111.9%となった。暖かい日が多かったことから生育は前進化傾向となり、主産地の出荷が谷間を迎えたため、価格は全体的に平年を上回って推移した。

 品目別にみると、キャベツ類は、低迷した前年価格の影響に加え、一部産地の作付けが減少気味であること、5月下旬から6月の降雨で夏秋キャベツの出荷が若干遅れたこと等から、入荷量は14,745トン、前年比101.9%、価格が92円、前年比207.9%と昨年を大幅に上回った。

 だいこんは、生育が前進化し、関東地方の出荷の切り上がりが早かったことから、出荷がやや谷間になったことで、入荷量が8,214トン、前年比88.0%、価格が94円、前年比174.4%と堅調に推移した。

 また、ピーマンは、4月までの価格安のため、だいこん同様主産地の切り上がりが早く、入荷量が2,725トン、前年比102.4%、価格が290円、前年比144.2%と堅調であった。

(2)輸入動向(平成16年5月 速報値)

 平成16年5月の野菜輸入量は、対前年同期比92.5%の205,940トンと減少した。

 生鮮野菜では、府県産の生育が順調となった たまねぎ が、米国からの輸入が大幅に減少したものの剥き玉の輸入が主体となっている中国の輸入が増加したこと等により対前年同期比126.5%と増加したが、かぼちゃ がニュージーランドにおける多雨等による作柄不良から大幅に減少したこと、国内産の生育が順調となった にんじん が大幅に減少したこと等により対前年同期比80.2%と減少した。

 冷凍野菜では、ほうれんそう が台湾、ベトナムからの輸入が増加したものの中国からの輸入が大幅に減少したこと等により対前年同期比96.5%と減少した。



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