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海外情報(野菜情報 2017年8月号)


主要国の野菜の生産動向等

調査情報部


1 中国

 日本が輸入するしいたけのほぼ全量が中国産であることから、今月号では、生産量の3割を占める河南省を中心に中国のしいたけの生産動向等を紹介する。

(1)日本における中国産しいたけの位置付け

日本は、生鮮しいたけ、乾燥しいたけともにほぼ全量を中国から輸入しており、2016年は、生鮮しいたけは全量、乾燥しいたけは99.6%が中国産であった(図1)。 輸入量は、生鮮しいたけは年々減少し、2016年は2015トン(前年比15.6%減)となった一方、乾燥しいたけは近年わずかな減少はあるものの安定しており、2016年は5134トン(同1.8%増)となった。

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中国産しいたけの輸入量を月別に見ると、生鮮しいたけは、鍋などのシーズンである冬に増える傾向がある一方、乾燥しいたけは、年間を通じて輸入されている(図2)。

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なお、本稿中の為替レートは1元=17円(2017年6月末日TTS相場:16.79円)を使用した。

(2)生産動向

中国では、経済成長に伴う食の多様化により、しいたけの消費量が増加してきた。多くの農家が規模拡大を行い生産量が増加したことから供給過多となり、価格の下落を招いた。この結果、生産者の生産意欲が低下し2015年以降の生産量は減少傾向にある(表1)。

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しいたけの主産地は、なん省、ほく省、ほく省、せっこう省、ふっけん省などであり(図3)、特に河南省は、昼夜の温度差が大きく、しいたけの栽培に適していることから、全国生産量の約3割を占める最大の産地である(表1)。

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河南省における主産地は、なんよう市(西せいきょう県、なんしょう県、ないきょう県)、さんもんきょう市(県)、ちゅうてん市(ひつよう県)であり、その中でも南陽市の西峡県は中国最大の乾燥しいたけ産地で、日本や韓国、米国などの国外向けが多い。その他の産地は主に国内向けで、さん西せいたいげん市など近隣の都市で販売されることが多い。

しいたけには菌床栽培と原木栽培の2種類の栽培方法があるが、菌床栽培は原木栽培に比べ低コストであること、環境保護のための伐採制限により原木の入手が困難であることなどから、現在はほとんどの地域で菌床栽培によって生産されている。

 注:中国では、大きい行政区分から順に、「省級(省、自治区、直轄市など)」、「地級(地級市、自治州など)」、「県級(県、県級市、市轄区など)」などとなっている。南陽市、三門峡市、駐馬店市、太原市は地級市であり、西峡県、南召県、内郷県、廬氏県、泌陽県は県級である。

河南省では、季節によって栽培する品種が異なり、主要品種は「808」「霊仙2号」「南山」「9608」などである。主に秋に接種する「808」は、外形は丸くしっかりしており、他品種よりも市場販売価格が1キログラム当たり1元(17円)ほど高く、最も多く栽培されている。一方、「霊仙2号」「南山」は耐高温の特長があり、春から夏にかけて収穫する品種として好まれる。「9608」は、10月から翌4月まで収穫される(図4)。

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(3)生産コスト

河南省の10アール当たり生鮮しいたけの生産コストの動向を見ると、2016年は、10万8030元(183万6510円、2013年比27.9%増)と大幅に増加している(表2)。特にコスト全体の9割を占める菌床費が2013年比で約3割増加している。また、人件費の増加は2割となっている。

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(4)価格動向

2014年以降の河南省の生鮮しいたけの卸売価格をみると、他の生鮮食品同様、新年や春節(旧正月)需要の影響を受ける1月、2月に上昇する傾向がある(図5)。また、しいたけの供給量が少なくなる8月、9月も価格が高くなる。

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(5)輸出動向

生鮮しいたけの輸出量は、2万トン前後で安定してきたが、2015年以降減少傾向にあり、2016年は、1万8000トン(前年比10.7%減)となった。主な輸出先は、韓国および米国となっており、2016年の日本向けは11.3%である(図6)。

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一方、乾燥しいたけの輸出量はここ数年増加傾向で推移しており、2016年は9万1538トン(同18.4%増)となった。特に香港向け、ベトナム向けが増加している(図7)。現地の輸出業者によると、香港に輸出されたしいたけは現地で消費されるだけでなく、東南アジアへ再輸出されるものもあるという。東南アジアには中華系の人口が多く、しいたけの需要も大きい。2016年の日本向けは6.5%を占めている。

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2 米国

 米国からは、日本への輸出が多いブロッコリー、レタスおよびセルリー(セロリ)(以下「セルリー」という)について、それらの主産地であるカリフォルニア州を中心とした生産動向などを紹介する。また、トピックスとして、レタスについて全米レベルでの生産および消費の状況を報告する。

(1)ブロッコリー、レタスおよびセルリーの生産動向

ア ブロッコリー

(ア)作況および作付面積

月中旬以降、冷涼な天候によりブロッコリーの出荷が堅調で、価格は低調に推移した。

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以下、本稿中の為替レートは、1米ドル=113円(2017年月末日TTS相場113.00円)を使用した。

(イ)生産者価格

2017年4月の生鮮ブロッコリーの生産者価格は、1~2月の豪雨による出荷量の減少を起因とする価格の高騰により、前年同月比2.4倍の1キログラム当たり2.11米ドル(238円)となった(表1)。

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5月中旬以降、出荷量が増加したことを受けて、月25日時点の販売価格は1カートン(14個入り)当たり11.50~13.50米ドル(1キログラム当たり1.11~1.31米ドル:125~148円)であった。その後も低調に推移し、日時点では、同10.55~11.55米ドル(同1.02~1.11米ドル:115~125円)と値下がりした。

(ウ)対日輸出動向

2017年4月のブロッコリーの対日輸出量は、前年同月の約分のとなる723トンであった(表2)。また、輸出単価は前年同月をわずかに上回り、1キログラム当たり1.25米ドル(141円)であった。

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(エ)東京都中央卸売市場の入荷量および価格

2017年4月の東京都中央卸売市場の米国産ブロッコリーの入荷量は、前年同月の約4分の1となる41トンであった(表3)。また、卸売価格は、同8.2%安の1キログラム当たり324円であった。なお、同月に同市場で最も入荷量が多かったのは香川産で、入荷量は前年同月比77.3%増の1119トン、卸売価格は米国産を大幅に上回る同455円であった。

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イ レタス

(ア)作況および作付面積

現地報道によると、5月のカリフォルニア産のレタスの収穫作業は、月に続いていた収穫の遅れからようやく落ち着きを見せた。カリフォルニア州での収穫の遅れは、月末から月初旬にかけて降雨が続いたことにより、多くの農家がしゅ作業をできなかったことが要因であり、これにより月下旬から月下旬まで価格は高騰していた。

Ippolito International社によると、同社は1月から2月の多雨による供給ギャップが起こらないように作付地を分散した。このため、収穫期にも収穫人員や機材を分散して配置することが必要となり、収穫を担う約900人の労働者の確保に苦労があった。

現地報道によると、5月中下旬の結球レタスの出回り量は安定しており、品質も良く、堅調な供給と中程度の需要に支えられていた。グリーンリーフレタスについても、出回り量が多かったため値下がりした。

また、6月初旬、結球レタスは月初旬の播種が行えなかったことによる供給不足が発生していた。一方、ロメインレタスは、多少の葉先枯れ(チップ・バーン)などが見られたものの、出荷量も例年より多く、需要も堅調であった。グリーンリーフレタスは、供給が需要を超えており、品質は良いものの、一部では葉先枯れが見られた。

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(イ)生産者価格

2017年4月の結球レタスの生産者価格は、市場価格の高騰を反映して前年同月比約4倍の1キログラム当たり1.82米ドル(206円)と、前月を大幅に上回った(表)。

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月25日時点のモントレー郡サリナス産の結球レタスは1カートン(24個入り)当たり7.45~8.56ドル(1キログラム当たり0.33~0.38米ドル:約37~43円)、ロメインレタスは同6.45~8.56ドル(同0.28~0.37米ドル:約32~42円)、グリーンリーフレタスは同6.45~8.55米ドル(同0.28~0.38米ドル:約32~43円)で取引されており、いずれも前週からわずかに値下がりした。

また、日時点のサリナス産の結球レタスは同11.45~11.65ドル(同0.51~0.52米ドル:約58~59円)と前週から値を上げた。ロメインレタスは同6.00~7.65ドル(同0.26~0.33米ドル:約29~37円)、グリーンリーフレタスは同6.45~7.56米ドル(同0.29~0.33米ドル:約33~37円)で取引されていた。

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(ウ)対日輸出動向

2017年4月の結球レタスの対日輸出量は、前年同月比44.4%減の65トンで、輸出単価は前年同月比25.4%安の1キログラム当たり1.03米ドル(116円)であった(表)。一方、結球レタス以外のレタスの対日輸出量は、同約53.8%増の60トンで、輸出単価は同11.2%安の1キログラム当たり1.35米ドル(153円)であった(表)。

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(エ)東京都中央卸売市場の入荷量および価格

2017年4月、結球レタス以外の米国産レタス(ロメインレタス、フリルレタスなど)は東京都中央卸売市場に入荷されなかった(表7)。なお、同月に同市場で最も入荷量が多かった結球レタス以外のレタスは茨城産で、入荷量は前年同月比3.2%減の113トン、卸売価格は1キログラム当たり280円であった。

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ウ セルリー

(ア)作況および作付面積

現地報道によると、月19日の週は、ベンチュラ郡オックスナードで収穫が遅れたため、出荷量の減少を起因とする値上がりが見られた。需要期であるメモリアル・デー(月28日)前後でも引き続き同郡からの出荷が遅れ、月の初旬においても需給がひっ迫していた。

(イ)生産者価格

2017年4月のセルリーの生産者価格は、極度の品薄により前年同月比約2倍の1キログラム当たり0.87米ドル(98円)と、今年に入ってからの最高値を更新した(表)。

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月19日時点のオックスナード産セルリーの販売価格は、前週から値を上げ、1カートン(24茎)当たり50.50~52.95米ドル(1キログラム当たり1.85~1.94米ドル:209~219円)となった。翌週の5月25日時点では、出回り量が低調に推移したことから、同53.55~55.55米ドル(同1.96~2.04米ドル:221~231円)とさらに値上がりした。6月1日時点で同50.15~54.95米ドル(同1.84~2.01米ドル:208~227円)とわずかに値下がりを見せ6月8日時点では同20.25~25.55米ドル(同0.74~0.94米ドル:84~106円)と前週から割値下がりした。

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(ウ)対日輸出動向

2017年月のセルリーの対日輸出量は、前年同月比17.6%減の554トンで、輸出単価は、同14.1%安の1キログラム当たり0.67米ドル:76円)となった(表)。

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(エ)東京都中央卸売市場の入荷量および価格

2017年4月の東京都中央卸売市場の米国産セルリーの入荷量は32トン(前年同月比23.1%増)で、卸売価格は1キログラム当たり213円(同0.9%安)であった(表10)。なお、同月に同市場で最も入荷量が多かったセルリーは静岡産で、入荷量は462トン、卸売価格は米国産を大幅に上回る同300円であった。

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(2)トピックス
~米国のレタスの生産および消費状況~

ア 概要

米国のレタス生産の約割は、カリフォルニア州で行われており、同州とアリゾナ州でほぼ全量を生産している(図)。カリフォルニア州では通年で栽培されているが、出荷は月が最盛期で、12~1月が最も少ない。この冬期の出荷量の少なさは、アリゾナ州西部のユマ郡での栽培が活発なことに起因する。

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1920年代初頭には、カリフォルニア州ロサンゼルス市とインペリアル郡で、全米で生産されるレタスの大半が栽培されていた。しかし、1930年代になると、ロサンゼルス市の農業は、工業化に伴い落ち込んだ。また、インペリアル郡についても、同州全域に産地が拡大し、特に、州中央部サリナスバレーでの生産が開始されたことから、同郡の市場シェアは1923年の55%から1930年には33%へと低下した。サリナスバレーがあるモントレー郡では、肥沃な土地を利用したてん菜の栽培が盛んで、砂糖産業のための鉄道が整備されていたが、レタス栽培が盛んになると、この鉄道に沿って収穫作業が行われ、調製・保管施設も整備された。このようにして新鮮なレタスを運搬するインフラが強化されていったのである。

2006年以降、カリフォルニア州とアリゾナ州のレタスの収穫面積は、結球レタスが減少する一方、ロメインレタスは増加傾向にある(図3)。カリフォルニア大学デービス校の報告書「Commodity Profile: Lettuce」によると、これは、消費者が2004年ごろからロメインレタスやリーフレタスを好む傾向になっているためとみられている。ロメインレタスの消費量が増えた理由の一つとして、シーザーサラダが多くの飲食店で出回ったことが挙げられる。また、リーフレタスおよびロメインレタスの消費量が増えている理由として、量販店で販売しているパッケージサラダが普及していることが挙げられる。これらにより、各種レタスの作付面積が変化しているとも考えられる。

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また、米国におけるレタスの一人当たり年間消費量を見ると、2004年を境に減少傾向となっている(図)。サラダに利用される野菜が多様化し、ほうれんそう、ルッコラ、エンダイブ、みずな、チコリーなど、レタス以外の野菜へと変化していることが一因として考えられる。

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イ 主な品種

カリフォルニア州で栽培されているレタス(結球)の品種は、地域によって異なっている。また、毎年、その年に予想される病気や天候に耐性のある種子の購入が増える傾向にあるという。種子は、播種機によって直播きされ、苗を移植することはない。

同州の南部(インペリアル郡、リバーサイド郡)では、アコレード(Accolade)、アニー(Annie)、ビーコン(Beacon)など約35品種が使われている。なお、同州の育苗会社Gowan Seed Companyによると、2017年はスピードウェイ(Speedway)、サリュート(Salute)、カヨーテ(Coyote)が多く購入されている。

同州の中部沿岸地域(モントレー郡、サンタバーバラ郡、ベンチュラ郡など)では、褐色根腐病(コルキールート)などに耐性のあるエルドラド(El Dorado)、ターゲット(Target)、ピーバス251(Pybas 251)など約18種が使われており、2017年はリライアンス(Reliance)、シュアショット(Sure Shot)、リージェンシー(Regency)、インディペンデンス(Independence)が人気であるという。

また、同州中部内陸地域(サン・ホアキンバレー)では、通常、秋期にはクルーセーダー(Crusader)、ダイアモンドバック(Diamondback)、レイダー(Raider)、サイドウィンダー(Sidewinder)、サンデビル(Sun Devil)が、春期にはアニー、ブバ(Bubba)など約13種が栽培されているが、2017年はスピードウェイ(Speedway)、ヘッドマスター(Headmaster)、ダイアモンドボール(Diamond Ball)が売れたそうである。

現地報道によると、最近、アリゾナ州でのレタスの根病 が増えている。1950年代に日本で発生が確認された根病は、カリフォルニア州とアリゾナ州でそれぞれ1993年と2001年に発見されたが、現在はイタリア、ポルトガル、ブラジル、アルゼンチン、直近ではオランダで確認されている。連作により被害が拡大するので、発生株の除去・輪作体系・健全な土壌作りが重要だとされている。デルソル(Del Sol)とデュケイン(Duquesne)といった品種が、同病の原因となるフザリウム菌に中程度の耐性があるとされている。

ウ カリフォルニア州の生産概要

カリフォルニア州食料農業局(CDFA)によると、同州の郡別生産シェアはモントレー郡が位で69.2%、その後にインペリアル郡(10.6%)、サンタバーバラ郡(5.2%)、フレズノ郡(4.8%)などが続く。インペリアル郡では、リバーサイド郡やアリゾナ州ユマ郡と並んで冬期(9月中旬~3月下旬)にレタス栽培が行われているが、モントレー郡、フレズノ郡は、春期(1月初旬~7月下旬)と夏期(4月上旬~10月下旬)に栽培が行われている。

米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、カリフォルニア州における2016年の収穫面積は、結球レタスが前年比3.5%増、リーフレタスが6.0%増、ロメインレタスが10.2%増となった(表11)。

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カリフォルニア州においては2011年から2014年まで断続的な干ばつが続いており、結球レタスの生産量は、2015年に発生した深刻な干ばつによって大幅に減少した経緯があるものの、2016年には、約158万トン(前年比6.2%増)と一定の回復が見られた。また、リーフレタスが約49万トン(同8.4%減)、ロメインレタスが約92万トン(同6.6%増)となった。

単収については、結球レタスは2005年以降、10アール当たり約4~4.5トンと、過去10年間比較的安定して推移しており、2015年の干ばつ時にも高い水準であった。このことから、2015年の生産量の減少は、干ばつの影響による作付面積の減少によるものとみられ、2015年の作付面積は、前年から約2000ヘクタール減の3万5209ヘクタールとなっている(図5)。

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また、2015年の結球レタスとロメインレタスの収穫面積を郡別に見ると、モントレー郡が圧倒的に大きい。単収についても、主要生産州の中で比較的良い状況である(図)。

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