米国冬季生鮮野菜の2011年収穫見通し等
(カリフォルニア州を中心に)
調査情報部
【要約】
米国農務省(USDA)の発表によると、カリフォルニア州産における冬季生鮮野菜の収穫面積は、ブロッコリーは2010年を下回り、そのほかの野菜は2010年を上回る見込みである。また、同州の春たまねぎの作付面積は、2010年を上回る見込みである。なお、2010年の同州の野菜生産実績は、加工用トマトの収穫面積および生産量は2009年を下回り、同様に生鮮用および加工用野菜の生産量も2009年をわずかに下回った。
カリフォルニア州の収穫面積は、前年比4%減の24.5千エーカー(1エーカー=40.46アール。以下同じ)の見込みである。異常な低温によって、ブロッコリーの生産量は減少が見込まれる。
全米の収穫面積は、前年比9%増の18.1千エーカーの見込みである。カリフォルニア州では冬にんじんが定植中で、テキサス州の生育は良好である。
カリフォルニア州の収穫面積は、前年比8%増の9.2千エーカーの見込みである。作柄および大きさは良好である。
カリフォルニア州の収穫面積は、前年比3%増の7.3千エーカーの見込みである。作柄は良好である。
全米の収穫面積は、前年比3%増の52.5千エーカーの見込みである。収穫作業は、アリゾナ州では11月中旬に、カリフォルニア州では11月第3週頃に、それぞれ開始された。
2011年の全米の作付面積は32.4千エーカーと前年比14%増となる見込みである。カリフォルニア州では8月に定植を開始し、12月中旬まで作業は行われた。定植状況は良好である。ジョージア州では生育は良好で、病害による被害は報告されていない。テキサス州における定植作業も予定どおり行われた。
カリフォルニア州における2010年の加工用トマトの生産概況について、生産量は前年比8%減の12.3百万ショートトン(1ショートトン=907キログラム。以下同じ)、収穫面積は同12%減の270千エーカー、1エーカー当たり収量は同5%増の1エーカー当たり45.54ショートトンであった。
カリフォルニア州における生鮮用および加工用野菜の生産量(マッシュルームを除く)は、前年をわずかに下回る10.6百万ショートトンとなった。カリフォルニア州は、生鮮野菜市場をリードし続けており、全米における収穫面積の43%、生産量の49%、生産額の48%を占めている。各作物の生産状況は以下のとおりである。
(本稿は平成23年2月4日現在の情報である。)