上旬は、前線を伴った低気圧がたびたび日本付近を通過し、全国的に天気は数日の周期で変わった。2日頃や4日頃には、日本海や北海道の北を通過した低気圧や寒気の影響で、北日本を中心に雨が強まり、大雨となった所や北海道では降雪を観測した所もあった。一方、沖縄・奄美では旬の中頃以降は、沖縄の南から日本の南海上に停滞した梅雨前線の影響を受けやすかった。このため、旬降水量は、北日本日本海側、北日本太平洋側、沖縄・奄美でかなり多く、東日本日本海側と東日本太平洋側で多かった。奄美地方では3日頃、沖縄地方では4日頃に梅雨入りしたとみられる(速報値)。
旬間日照時間は、本州付近は西日本を中心に移動性高気圧に覆われた日も多かったため、北・西日本太平洋側と東・西日本日本海側で多かった。
旬平均気温は、北・東日本では旬の後半を中心に暖かい空気に覆われやすく、北日本でも真夏日となる所もあった一方、西日本と沖縄・奄美を中心に冷涼な空気に覆われやすかったため、北・東日本では高く、西日本と沖縄・奄美では低かった。
中旬は、本州付近を中心に高気圧に覆われやすく、晴れた日が多かった。このため、北・東・西日本日本海側と北・東・西日本太平洋側では、旬降水量はかなり少なく、旬間日照時間はかなり多かった。旬降水量は、東日本日本海側で平年比2%となり、1946年の統計開始以降、5月中旬として1位の少雨となった。
旬間日照時間は、東日本日本海側で平年比171%、東日本太平洋側で173%、西日本日本海側と西日本太平洋側でそれぞれ166%となり、1961年の統計開始以降、いずれもこの時期として1位の多照となった。また、沖縄・奄美では、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かったが、旬の中頃以降は高気圧に覆われて晴れた日もあったため、旬間日照時間が多かった。
旬平均気温は、晴れた日が多く、また、暖かい空気が流れ込みやすかったため、北・東・西日本ではかなり高かった。特に、18日には東日本や西日本で、19日には北日本で猛暑日を観測した所があるなど、5月としての日最高気温の高い方からの極値を更新した地点もあった。旬平均気温の平年差は、東日本で+2.3度、西日本で+2.1度となり、1946年の統計開始以降、いずれも5月中旬として1位の高温となった。
下旬は、日本付近は移動性高気圧と太平洋高気圧の間で気圧の谷となりやすかった。
旬降水量は、北・東・西日本では低気圧や前線の影響を受けやすく、大雨となった所もあったため、北・東日本日本海側でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。
旬間日照時間は、東・西日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。沖縄・奄美では、高気圧に覆われた日もあったが、梅雨前線や湿った空気の影響を受けた日があり、23日には沖縄本島地方で線状降水帯が発生した。
旬平均気温は、暖かい空気が流れ込みやすかった東・西日本と沖縄・奄美でかなり高く、北日本で高かった。東・西日本では、旬平均気温の平年差が東日本で+1.8度、西日本で+2.6度となり、1946年の統計開始以降、いずれも5月下旬として1位の高温となった。
旬別の平均気温、降水量、日照時間は図1の通り。