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需給動向 野菜情報 2026年3月号

4 野菜の輸入動向(令和7年12月)

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野菜振興部

【ポイント】

 2025年12月の野菜輸入量は、25万5418トン(前年同月比5%増)となった。生鮮野菜、冷凍野菜、塩蔵等野菜、その他調製野菜、その他が前年同月を上回ったが、乾燥野菜、酢調整野菜、トマト加工品が前年同月を下回り、全体の輸入量は前年同月をやや上回った。

(1)令和7年12月(速報値)

 令和7年12月の野菜輸入量は、生鮮野菜(前年同月比12%増)、冷凍野菜(同6%増)、塩蔵等野菜(同6%増)、その他調製野菜(同0%増)、その他(同21%増)が前年同月を上回った。乾燥野菜(同7%減)、酢調整野菜(同1%減)、トマト加工品(同10%減)は前年同月を下回った。
 野菜全体の輸入量は25万5418トンとなり、前年同月比5%増となった(図1、表1)。
 
タイトル: p045

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、ばれいしょ、たまねぎ、にんにくなどが前年を上回った一方、かぼちゃ、ごぼうなどが前年を下回った。全体では7万9415トン(前年同月比12%増)と、前年をかなり大きく上回った(図2、表2)。
 主な品目(注)のうち最も増加率が高かったばれいしょの輸入先の内訳は、1位が米国の6541トン、2位が中国の4トンとなった。北海道産が夏場の高温・干ばつで不作だったことから、輸入量が伸びている。
 二番目はたまねぎで、輸入先の内訳は、1位が中国の2万8854トン、2位が米国の6436トン、3位がオランダの1144トンとなった。北海道産の不作から加工・業務用向けを中心に、輸入量が増加した。特に米国産は、小売向けの引き合いも見られ、10月から3カ月連続で前年の約1.5倍を維持している。
 三番目はにんにくで、輸入先の内訳は、1位が中国の2264トン、2位がスペインの111トン、3位が米国の20トンとなった。
 一方、減少率が最も高かったかぼちゃの輸入先は、1位がメキシコの4175トン、2位がニューカレドニア(仏)の428トンとなった。為替相場の影響でメキシコ産が減少している一方、数量は少ないものの、ニューカレドニア産の輸入量は年間で前年の約2倍となった。
 二番目はごぼうで、輸入先は中国のみで3511トンとなった。流通量の多い青森県が、天候不順による不作のため高値が続いていたが、相場が落ち着き、輸入品との価格差も縮まりつつあることから前年を下回った。
 
(注)輸入数量の多い品目を「主な品目」としている。
 
タイトル: p046

(3)冷凍野菜等

 冷凍野菜の輸入量は、ごぼう、さといも、ばれいしょなどが前年を上回った一方、えだまめ、いちご、スイートコーンが前年を下回り、全体では11万2882トン(前年同月比6%増)と、前年をかなりの程度上回った(図3、表3)。
 主な品目のうち、最も増加率が高かったごぼうの輸入先は、中国のみで1007トンであった。生鮮品の輸入量が減った一方で、需要期を迎え冷凍品が増量した。
 二番目はさといもで、輸入先の内訳は、1位が中国の3189トン、2位が台湾の8トン、3位がエクアドルの2トンであった。さといもは年末年始に欠かせない商材だが、国内の栽培面積が減少し、通年で高値基調が続いている。主産地である埼玉産が、夏場の高温により作柄不良だったことから冷凍品の輸入が増えたとみられる。
 三番目はばれいしょで、輸入先の内訳は、1位が米国の2万805トン、2位が中国の7409トン、3位がカナダの3644トンであった。ベルギー産やオランダ産が減少した一方、インド産の伸びが目立っている。
 一方、最も減少率が高かったえだまめの輸入先の内訳は、1位が中国の2002トン、2位が台湾の1157トン、3位がタイの600トンであった。
 二番目はいちごで、輸入先の内訳は、1位が中国の1046トン、2位がペルーの279トン、3位がエジプトの168トンであった。
 三番目はスイートコーンで、輸入先の内訳は、1位が中国の985トン、2位が米国の889トン、3位がタイの848トンであった。
 
タイトル: p047
 
 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、増加率の高かったものは、塩蔵等野菜のその他の塩蔵野菜が2863トン(同26%増)、酢調整野菜のしょうがが1691トン(同5%増)、その他調製野菜のきのこ(加糖、無糖・気密・気密以外)が1247トン(同5%増)などであり、減少率が高かったものは、トマト加工品のその他のトマト加工品が5827トン(同27%減)、その他調製野菜のスイートコーンが4133トン(同10%減)、乾燥野菜のその他の乾燥野菜が1900トン(同10%減)などであった。

(4)令和7年の輸入動向

 令和7年の年間輸入量は、生鮮野菜、冷凍野菜、乾燥野菜が前年を上回り、287万4393トン(前年比7%増)となった(図4)。
 類別では、生鮮野菜については、キャベツ、はくさいなどは年初の業務用需要の引き合いが強く、前年(6年)の不作の影響を引きずったしょうがの輸入も増量した。また、天候不順により北海道産のばれいしょ、たまねぎの流通量が少なく、国産品の価格が高騰したことから、輸入が増加し、生鮮野菜の年間輸入量は84万7648トン(同21%増)と前年を大幅に上回った。冷凍野菜については、国産の生鮮野菜の不作や価格高騰により輸入量が伸び、冷凍野菜の年間輸入量は125万272トン(同5%増)と過去最高となった。それ以外については、塩蔵等野菜が6万1557トン(同0%減)、乾燥野菜が4万6995トン(同13%増)、酢調製野菜が3万413トン(同3%減)、トマト加工品が26万2629トン(同4%減)、その他調製野菜が36万1228トン(同0%減)、その他が1万3650トン(同0%増)となった。
 
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