上旬の旬平均気温は、沖縄・奄美では高く、北日本、東日本、西日本では平年並みだった。旬降水量は、北・東・西日本で天気は数日の周期で変わり、北日本日本海側では低気圧や低気圧通過後の一時的な冬型の気圧配置による寒気の影響により、曇りや雨または雪の日が多かった。1日には急速に発達した低気圧の影響で、北日本と東日本日本海側を中心に11月としては記録的な大雨が降った所があり、北日本では大荒れの天気となった所もあったことから、北日本太平洋側でかなり多く、北・東日本日本海側では多かった。旬間日照時間は、北日本日本海側で少なかった。沖縄・奄美でも天気は数日の周期で変わったが、前線や湿った空気の影響で、旬降水量は多かった。
中旬は、数日の周期で、低気圧が発達しながらサハリン付近を通過し、通過後には北日本を中心とした西高東低の冬型の気圧配置となった。冬型の気圧配置が強まった18日には、青森県酸ケ湯では積雪差日合計が76センチメートルとなり、1979年の統計開始以降11月としての多い記録を更新した。一方、東・西日本は移動性高気圧に覆われやすく、低気圧、前線や寒気の影響が小さかった。旬平均気温は、沖縄・奄美では高く、北日本、東日本、西日本では平年並みだった。旬降水量は、北・東日本太平洋側と東・西日本日本海側でかなり少なかった。一方、沖縄・奄美は、期間前半は暖かく湿った空気に覆われやすく、台風第26号や停滞前線などの影響を受け、記録的な大雨となった所もあったため、かなり多かった。旬間日照時間は北日本太平洋側と東日本日本海側でかなり多かった。北日本日本海側、東日本太平洋側では多かった。西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並みだった。
下旬は、西日本を中心に移動性高気圧に覆われて晴れた所が多かった。日本の北では数日の周期で低気圧が通過し、北日本を中心に低気圧に向かって暖かい空気が流れ込んだ日があったため、旬平均気温は北日本ではかなり高かった。東日本、西日本では高かった。沖縄・奄美では平年並みだった。旬降水量は、北・西日本日本海側、北・東・西日本太平洋側、沖縄・奄美で少なかった。旬間日照時間は、移動性高気圧に覆われやすく、寒気の影響を受けにくかった東日本日本海側では、旬間日照時間の平年比が145%となり、1961年の統計開始以降、11月下旬として1位の多照となったことから、北・東・西日本日本海側と西日本太平洋側でかなり多く、東日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。北日本太平洋側では平年並みだった。
旬別の平均気温、降水量、日照時間は図1の通り。
