上旬は、旬平均気温が北・東日本でかなり高くなった。特に南高北低の気圧配置となった5日には、関東甲信地方の各地で日最高気温が40度を上回り、群馬県伊勢崎では41.8度と、気象官署等とアメダスを含め、全国での過去最高を更新した。このため旬平均気温は、北・東日本でかなり高かった。旬降水量は沖縄・奄美ではかなり少なかったが、東西日本と九州で線状降水帯が発生して記録的な大雨となり、平年比は東日本日本海側560%、西日本日本海側414%と1946年の統計開始以降で8月上旬として1位の多雨となった。このため旬降水量は東・西日本の日本海側でかなり多く、北日本、東・西日本の太平洋側で多かった。旬間日照時間は、沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われ、晴れた日が多かったため、多く、西日本では少なかった。
中旬は、旬平均気温は、北日本ではかなり高く、東日本、西日本、沖縄・奄美では高かった。旬降水量は北・東・西日本の日本海側で多い一方、東日本太平洋側では少なかった。期間の初めに前線が東・西日本付近に停滞した影響で、九州北部地方で線状降水帯が発生するなど、東・西日本の日本海側では大雨となった所があった。期間の半ば以降は、太平洋高気圧が強まり、東・西日本を覆い、また、北日本は高気圧に覆われやすかったが、期間の終わりには前線の影響で日本海側を中心に大雨となった所があった。沖縄・奄美は、太平洋高気圧に覆われて晴れた日が多かった一方、台風第11号や熱帯低気圧の影響も受け、平年並みとなった。旬間日照時間は全国的に多く、北日本太平洋側ではかなり多かった。
下旬は、旬平均気温は、低気圧や前線に向かって暖かい空気が流れ込んだ日もあったため、北・東・西日本でかなり高かった。30日と31日は、関東甲信地方と東海地方で日最高気温が40度以上となる地点があった。平年差は、東日本+3.1度、西日本+2.1度となり、1946年の統計開始以降、8月下旬として1位の高温となった。旬降水量は東日本太平洋側でかなり少なく、平年比は11%で、1946年の統計開始以降、8月下旬として1位の少雨となった。一方、低気圧や前線が数日の周期で北日本付近を通過し、北海道では大雨となった所があり、29日は青森県で線状降水帯が発生した。また、鹿児島県では台風第12号が21日に上陸し、大雨となった。旬間日照時間は東日本でかなり多く、北日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美では多かった。
旬別の平均気温、降水量、日照時間は図1の通り。
