上旬は、旬平均気温は、偏西風が平年よりも大きく北を流れたため暖かい空気に覆われやすく、平年差は、北日本で+5.2度、東日本で+3.9度、西日本で+3.7度となり、1946年の統計開始以降、7月上旬として1位の高温となった。旬間日照時間は、北日本太平洋側と東・西日本でかなり多く、北日本日本海側で多かった。特に西日本日本海側では、平年比247%と1961年の統計開始以降、7月上旬として最も多照となった。旬降水量は、西日本日本海側を中心に太平洋高気圧に覆われ、晴れの日が多く、特に東・西日本の日本海側では、1946年の統計開始以降、7月上旬として最も降水量が少なかった記録を更新した。一方、沖縄・奄美では、台風第4号や湿った空気などの影響で多かった。東海地方では4日頃、梅雨明けしたとみられる(速報値)。
中旬は、旬平均気温は、北・東・西日本では、暖かい空気に覆われやすかったことに加え、北日本を中心に南からの暖かい空気の流入もあり、北日本でかなり高く、東・西日本でも暖かい空気に覆われやすく、高かった。一方、沖縄・奄美では平年並で一部地域は湿った空気の影響で低い所もあった。旬間日照時間は、東北地方を中心に、前線や湿った空気の影響を受けにくかったほか、太平洋高気圧の北への張り出しが強く、晴れの日が多かった北・東日本日本海側でかなり多く、北日本太平洋側では多かったが、沖縄・奄美はかなり少なかった。旬降水量は、北日本太平洋側と東日本日本海側では少なかった。太平洋側を中心に太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の流れ込みや台風第5号の影響もあり、東・西日本太平洋側では、大雨となった所があった。また、沖縄・奄美では、熱帯低気圧や湿った空気などの影響で、曇りや雨の日が多かった。関東甲信地方、北陸地方と東北南部では18日頃に、東北北部では19日頃に梅雨明けしたとみられる(速報値)。
下旬は、旬平均気温は、本州付近に張り出した太平洋高気圧の影響により、北・東・西日本は暖かい空気に覆われるとともに、晴れて顕著に気温が高い日が多く、日最高気温35度以上の猛暑日が続いた所も多かった。30日には兵庫県丹波市柏原で日最高気温が41.2度となり、全国の気象台等とアメダスにおける観測史上1位の高温を記録した。一方、沖縄・奄美では台風第7号、8号や湿った空気の影響を受けやすく低かった。平年差は、北日本で、1946年の統計開始以降、7月下旬として1位の高温となった。旬間日照時間は、東・西日本日本海側と北・東・西日本太平洋側でかなり多く、北日本日本海側で多かった。一方、沖縄・奄美ではかなり少なかった。平年比は、東・西日本日本海側と東日本太平洋側で、1961年の統計開始以降、7月下旬として1位の多照となった。旬降水量は、北・東日本太平洋側と東・西日本日本海側でかなり少なく、平年比も東日本および西日本日本海側で、1946年の統計開始以降、7月下旬として1位タイの少雨となった。一方、沖縄・奄美ではかなり多かった。
旬別の平均気温、降水量、日照時間は図1の通り。
