冷凍野菜の輸入量は、いちご、ブロッコリー、ばれいしょなどが前年を大幅に上回った一方、さといも、えだまめは大幅に、いんげん豆等はかなり大きく前年を下回り、全体では8万5723トン(前年同月比7%増)とかなりの程度増加した(図3、表3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったいちごの輸入先の内訳は、1位が中国の769トン、2位がペルーの677トン、3位がチリの279トンであった。
二番目のブロッコリーの輸入先の内訳は、1位がエクアドルの3548トン、2位が中国の3539トン、3位がポルトガルの98トンであった。国産が引き続き低温・干ばつにより生育が遅延し、1月には平年の2倍近くまで価格が上昇したことから輸入量が増えた。
三番目のばれいしょの輸入先の内訳は、1位が米国の2万68トン、2位がオランダの3347トン、3位が中国の3238トンであった。
一方、最も減少率が高かったさといもの輸入先の内訳は、1位が中国の1531トン、2位がタイの1トン、3位が台湾の1トンであった。近年、中国において人件費や肥料などのコスト上昇や、需要減退により作付面積が減少する中、輸入価格が上昇し輸入量が減少したとみられる。
二番目のえだまめの輸入先の内訳は、1位が中国の1498トン、第2位が台湾の1471トン、3位がタイの400トンであった。
三番目のいんげん豆等の輸入先の内訳は、第1位が中国の888トン、2位がタイの532トン、3位がベルギーの63トンであった。前年の輸入量が多かったため前年同月をかなり大きく下回った。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、トマト加工品のトマトケチャップ1066トン(同74%増)、その他調製品のスイートコーン3278トン(同14%減)、たけのこ3405トン(同14%減)などであった。
