冷凍野菜の輸入量は、ほうれんそう等、スイートコーンなどが前年をかなり上回ったが、いちご、さといも、えだまめが前年をかなり下回ったことから、全体では9万9979トン(前年同
月比1%減)と前年をわずかに下回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったほうれんそう等の輸入先の内訳は、第1位が中国の5645トン、第2位が台湾の46トン、第3位がエクアドルの26トンであった。国内産は夏場の猛暑で
播種が遅れたものの、気温低下により関東産地の生育は安定していたが、在庫調整などにより輸入数量は多かった前年をさらに上回った。
ほうれんそう等に次いで増加率が高かったスイートコーンの輸入先の内訳は、第1位が米国の1395トン、第2位がタイの1342トン、第3位が中国の702トンであった。昨年に引き続き円安による輸入コスト増により、米国産の単価が上昇している中、中国産をはじめとするアジア圏産の数量が増えている。
主な品目のうち最も減少率が高かったいちごの輸入先の内訳は、第1位が中国の1309トン、第2位がチリの388トン、第3位がエジプトの114トンであった。
いちごに次いで減少率が高かったさといもの輸入先の内訳は、第1位が中国の2755トン、第2位が台湾の5トンであった。
さといもに次いで減少率が高かったえだまめの輸入先の内訳は、第1位が中国の2030トン、第2位が台湾の1328トン、第3位がタイの774トンであった(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、その他調製野菜のにんじんジュース1763トン(同21%増)、トマト加工品のピューレ等関割以外5395トン(同38%減)、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキン1285トン(同28%減)などであった。
