生鮮野菜の輸入量は、キャベツ、にんじん、ねぎなどが前年を大きく下回ったものの、しょうが、たまねぎが前年を大幅に上回ったことなどから、全体では4万9609トン(前年同月比4%減)と前年をやや下回った(図2)。
主な品目
(注)のうち最も増加率が高かったしょうがの輸入先の内訳は、第1位が中国の1035トン、第2位がタイの63トン、第3位がペルーの59トンであった。前年の輸入量が少なかったことから、中国産は前年比1.4倍、タイ産は3倍といずれも大幅に増えた。
しょうがに次いで増加率が高かったたまねぎの輸入先の内訳は、第1位が中国の2万2343トン、第2位が米国の71トン、第3位がニュージーランドの26トンであった。
たまねぎに次いで増加率が高かったにんにくの輸入先の内訳は、第1位が中国の1794トン、第2位がスペインの112トン、第3位が米国の4トンであった。
一方、主な品目のうち減少率が高かったキャベツの輸入先は中国のみで1306トンであった。前年同月は国産キャベツの価格高騰により輸入量が多かったことから、前年に比べ35%減と大幅に下回った。今年も国産キャベツが天候不順や夏場の高温の影響を受け、生育不良で出荷が遅れたことから、前年に引き続き高値となったが、中国産の価格が猛暑の影響により前年の1.5倍となったことから輸入数量は減った。
キャベツに次いで減少率が高かったにんじんの輸入先の内訳は、第1位が中国の6552トン、第2位が豪州の173トンであった。この時期の中国産は山東省に産地が移行するが、大雨による不足感から中国産の価格は上昇し、北海道産の入荷が順調だったことから輸入数量は減った。
にんじんに次いで減少率が高かったねぎの輸入先は中国のみの6100トンで、前年同月の輸入量が多かったことから前年を下回った(表2)。
(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。