生鮮野菜の輸入量は、前年同月をにんじんが大幅に、ジャンボピーマンおよびねぎがかなり下回ったものの、しょうがが大幅に、にんにくおよびたまねぎがかなり上回ったことから、全体では4万7723トン(前年同月比3%減)と前年をやや下回った(図2、表2)。
主な品目
(注)のうち最も増加率が高かったしょうがの輸入先の内訳は、第1位が中国の1163トン、第2位がタイの63トンであった。前年の輸入量が少なかった中国産、タイ産ともに大幅に増えた。
しょうがに次いで増加率が高かったにんにくの輸入先の内訳は、第1位が中国の1922トン、第2位がスペインの123トン、第3位が米国の18トンであった。中国産は2024年産の貯蔵品の出荷で、昨年よりも品質は良好。貯蔵コスト上昇の影響で価格は高止まりしている。
にんにくに次いで増加率が高かったたまねぎの輸入先は、中国が2万1045トンであった。
一方、主な品目のうち減少率が最も高かったにんじんの輸入先の内訳は、第1位が中国の7847トン、2位がオーストラリアの280トンであった。オーストラリア産が数量を伸ばしているものの、北海道産の生育が良好で入荷が落ち着いた8月以降、大幅に輸入数量が減っている。
にんじんに次いで減少率が高かったジャンボピーマンの輸入先の内訳は、第1位が韓国の844トン、第2位がオランダ753トンであった。前年同月の数量が多かったこともあるが、韓国産は国内消費が伸びていることに加え、日本以外への輸出を増やしており、1月以降前年を下回る輸入量が続いている。一方、オランダ産は過去2年と比較して数量が伸びている。
ジャンボピーマンに次いで減少率が高かったねぎの輸入先は中国のみで、前年同月の輸入量が多かったことから前年を下回った。
(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。