冷凍野菜の輸入量は、えだまめ、スイートコーンがかなりの程度前年を下回ったものの、ブロッコリー、ほうれんそう等、いんげん豆等が前年をかなり上回ったことから、全体では9万8147トン(前年同月比1%増)と前年をわずかに上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはブロッコリーで、5967トン(同11%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3307トン、第2位がエクアドルの2611トンであった。国内主要産地である北海道で作付面積が減少した上、干ばつにより平年の半分程度まで出荷量が減少した影響により、輸入量が前年をかなり大きく上回った。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、4224トン(同7%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4082トン、第2位が台湾の63トン、第3位がエクアドルの35トンであった。国産が高温による生育不良により入荷量が不安定となり価格が上昇したことから、前年をかなりの程度上回った。
ほうれんそう等に次いで増加率が高かったのはいんげん豆等で、1739トン(同5%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1073トン、第2位がタイの440トンであった。8月は国産が端境期となることに加え、中国が同7%増となったことから、前年をやや上回った。
主な品目の減少率が高かったのはえだまめで、6697トン(同8%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が台湾の2617トン、第2位が中国の2279トン、第3位がタイの1421トンであった。
えだまめに次いで減少率が高かったのはスイートコーンで、4256トン(同6%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2062トン、第2位がタイの1340トン、第3位が中国の508トンであった。中国が前年同月比34%減と大幅に減らしたことから、前年を下回った。
スイートコーンに次いで減少率が高かったのはいちごで、2351トン(同4%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1076トン、第2位がエジプトの336トン、第3位がモロッコの308トンであった。輸入のピークである5~6月に前年を大幅に上回る輸入数量が続いたモロッコが、8月は前年同月比26%減となったことから、前年をやや下回った(表3)。
生鮮野菜及び冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、トマト加工品のトマトピューレ等関割以外が1万2161トン(同29%増)、その他調製野菜のにんじんジュースが3562トン(同28%増)となった一方で、同たけのこが3419トン(17%減)となった。