冷凍野菜の輸入量は、ばれいしょがわずかに前年を下回ったものの、いちご、ブロッコリー、いんげん豆等が前年を大幅に上回ったことから、全体では10万5106トン(前年同月比11%増)と前年をかなり大きく上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはいちごで、3871トン(同59%増)となった。
輸入先の内訳は、第1位がモロッコの1383トン、第2位が中国の1111トン、第3位がエジプトの718トンであった。前月比で輸入数量は18%減少したが、モロッコが前年同月比242%、中国も同147%と大きく伸ばしたため、前年を大幅に上回った。
いちごに次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、6990トン(同33%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4559トン、第2位がエクアドルの2279トン、第3位がインドの51トンであった。生鮮国産品が生育期の干ばつ傾向で入荷量が伸びなかった中、中国が前年同月比が59%増と大幅に上回った。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはいんげん豆等で、2268トン(同22%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1284トン、第2位がタイの646トン、第3位がインドの157トンであった。中国が前年同月比22%増、タイが同35%増となったことから、前年を大幅に上回った。
一方、減少したのはばれいしょで、3万3917トン(同1%減)となり、在庫調整などにより前年をわずかに下回った。輸入先の内訳は、第1位が米国の1万8633トン、第2位がオランダの4751トン、第3位が中国の4160トンであった(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、トマト加工品のピューレ等関割以外は1万4341トン(同15%増)となり2カ月連続で前年同月比が大幅に上回った。その他、酢調製野菜のしょうがは1579トン(同8%増)、その他調製野菜のスイートコーンで5762トン(15%増)などであった。