冷凍野菜の輸入量は、えだまめ、さといも、いんげん豆等などが前年を下回ったものの、いちご、スイートコーン、ほうれんそう等などが前年を大幅に上回ったことから、全体では前年同月比4%増と前年をやや上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはいちごで、4706トン(同50%増)となった。輸入先の内訳は、第1位がエジプトの2184トン、第2位がモロッコの1355トン、第3位が中国の580トンであった。5~6月は年間の中でも冷凍いちごの輸入数量が増える時期ではあるが、特にエジプトが前年同月比146%増と大きく伸ばしたため、前年を大幅に上回った。
いちごに次いで増加率が高かったのはスイートコーンで、4418トン(同24%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2145トン、第2位がタイの1234トン、第3位が中国の743トンであった。前年の輸入量が少なく、米国からの輸入が前年同月比28%増となったことから、前年を大幅に上回った。
スイートコーンに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、4585トン(同23%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4463トン、第2位が台湾の41トン、第3位がエクアドルの34トンであった。中国からの輸入が前年同月比25%増となったこと、また、外食需要が安定していることから、前年を大幅に上回った。
主な品目のうち最も減少率が高かったのはえだまめで、5686トン(同19%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が台湾の2366トン、第2位が中国の2302トン、第3位がタイの688トンであった。タイからの輸入が前年同月比67%減と大幅に減ったことから、前年を大幅に下回った。
えだまめに次いで減少率が高かったのはさといもで、1478トン(同18%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1477トン、第2位がベトナムの1トンであった。円安による輸入コストの増加や中国産原料価格の上昇などにより、前年を大幅に下回った。
さといもに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1861トン(同6%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1160トン、第2位がタイの355トン、第3位がインドの139トンであった。中国、タイの減少分をインドとベルギーがカバーし、前年をわずかに下回った(表3)。
生鮮野菜及び冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうりおよびガーキンで1453トン(同16%減)、その他調製野菜のスイートコーンで4044トン(29%減)、その他調製野菜のたけのこで3793トン(17%減)、トマト加工品のトマトピューレ等関割で1019トン(32%増)などであった。