生鮮野菜の輸入量は、ジャンボピーマン、メロン、ばれいしょなどが前年を下回ったものの、キャベツ、かぼちゃ、ごぼうなどが前年を大幅に上回ったことから、全体では前年同月比17%増と前年を大幅に上回った(図2)。
主な品目
(注)のうち最も増加率が高かったのはキャベツで、2913トン(同270%増)となった。全量が中国からの輸入であった。国産品が主産地の切り替わりによって端境となったことに加え、天候不順の影響により一部産地が不作傾向となったことなどにより、業務用を中心に市場入荷量が少なかったことから、前年を大幅に上回った。
キャベツに次いで増加率が高かったのはかぼちゃで、7589トン(同33%増)となった。輸入先の内訳は、第1位がメキシコの5071トン、第2位がニュージーランドの2517トン、第3位が南アフリカの1トンであった。前年は、異常気象による物流停滞でニュージーランド産の輸入量が少なかったことから、前年を大幅に上回った。
かぼちゃに次いで増加率が高かったのはごぼうで、3351トン(同20%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3291トン、第2位が台湾の61トンであった。国産品が主産地の切り替わりによって端境となったことにより、市場入荷量が少なかったことから、前年を大幅に上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはジャンボピーマンで、1689トン(同19%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が韓国の1573トン、第2位がオランダの48トン、第3位がカナダの48トンであった。円安で輸入コストが増加したことに加え、韓国産が円安による収益性の低下を背景に輸出先を東南アジアへシフトしていたことから、前年を大幅に下回った。
ジャンボピーマンに次いで減少率が高かったのはメロンで、1078トン(同5%減)となった。輸入先の内訳は、第1位がホンジュラスの363トン、第2位がメキシコの325トン、第3位が豪州の176トンであった。前年の輸入量が増加していたことから、前年をやや下回った。
メロンに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、5574トン(同2%減)となった。輸入先の内訳は、全量が米国からの輸入であった。前年の輸入量が増加していたことから、前年をわずかに下回った(表2)。
(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。