冷凍野菜の輸入量は、いちご、いんげん豆等などが前年を下回ったものの、さといも、スイートコーン、ばれいしょなどが前年を大幅に上回ったことから、全体では前年同月比11%増と前年をかなり大きく上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはさといもで、2210トン(同23%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の2207トン、第2位がタイの2トンであった。前年の輸入量が少なかったことに加え、国産生鮮品が干ばつの影響で市場入荷量が少なく、価格が高値で推移していたことから、前年を大幅に上回った。
さといもに次いで増加率が高かったのはスイートコーンで、4758トン(同19%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2469トン、第2位がタイの924トン、第3位が中国の805トンであった。在庫調整などから、前年を大幅に上回った。
スイートコーンに次いで増加率が高かったのはばれいしょで、4万4175トン(同18%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2万8217トン、第2位がオランダの4265トン、第3位がベルギーの4205トンであった。前年の輸入量が少なかったことから、前年を大幅に上回った。
主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、1892トン(同26%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の954トン、第2位がエジプトの288トン、第3位がチリの261トンであった。本年は円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年を大幅に下回った。
いちごに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1703トン(同13%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1007トン、第2位がタイの478トン、第3位がベルギーの51トンであった。円安による輸入コストの増加に加え、在庫調整により前年をかなり大きく下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうりおよびガーキンで1143トン(同26%減)、トマト加工品のピューレ等関割以外で1万3498トン(同19%減)、その他調製野菜のスイートコーンで4128トン(同20%減)、その他調製野菜のたけのこで4816トン(同15%増)、その他調製野菜のにんじんジュースで1672トン(同49%減)などであった。