冷凍野菜の輸入量は、スイートコーン、いんげん豆等、ほうれんそう等などが前年を上回ったものの、いちご、さといも、ばれいしょなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比5%減と前年をやや下回った(図3)。
主な品目のうち増加率が高かったのはスイートコーンで、3261トン(同10%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の1622トン、第2位がタイの714トン、第3位が中国の648トンであった。
スイートコーンに次いで増加率が高かったのはいんげん豆等で、1851トン(同9%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1148トン、第2位がタイの515トン、第3位がインドネシアの90トンであった。
いんげん豆等に次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、4208トン(同2%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4121トン、第2位がエクアドルの35トン、第3位が台湾の28トンであった。これらの品目は、1月に3連休になる週があったことによる外食機会の増加、2月の中国などにおける春節に伴うインバウンド需要の増加など、外食などを中心に需要が高まったことに加え、在庫調整などから前年を上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、1761トン(同19%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の808トン、第2位がペルーの581トン、第3位がモロッコの162トンであった。前年の輸入量が多かったことから、前年を大幅に下回った。
いちごに次いで減少率が高かったのはさといもで、2361トン(同15%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の2357トン、第2位が台湾の4トンであった。前年の輸入量が多かったことに加え、円安で輸入コストが増加する中、中国産原料価格の上昇や在庫調整などから、前年をかなり大きく下回った。
さといもに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、3万2734トン(同10%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2万2653トン、第2位が中国の2943トン、第3位がベルギーの2821トンであった。在庫調整などから、前年をかなりの程度下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別における主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜ではきゅうり及びガーキンが1085トン(同46%減)、酢調製野菜ではしょうがが1413トン(同13%増)、トマト加工品ではピューレ等関割以外が9120トン(同17%増)、その他調製野菜ではスイートコーンが3308トン(同40%増)、にんじんジュースが1874トン(同12%減)などであった。