冷凍野菜の輸入量は、ほうれんそう等、えだまめ、スイートコーンなどが前年を上回ったものの、さといも、ばれいしょ、ブロッコリーなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比5%減と前年をやや下回った(図3)。
主な品目のうち増加率が高かったのはほうれんそう等で、5836トン(同11%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の5711トン、第2位が台湾の83トン、第3位がベルギーの21トンであった。
ほうれんそう等に次いで増加率が高かったのはえだまめで、4722トン(同2%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1792トン、第2位が台湾の1552トン、第3位がタイの1197トンであった。
えだまめに次いで増加率が高かったのはスイートコーンで、3542トン(同1%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の1494トン、第2位がタイの1066トン、第3位が中国の538トンであった。これらの品目は、外食等を中心に年末年始の需要期の需要の増加に加え、在庫調整などから前年を上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはさといもで、2876トン(同18%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の2867トン、第2位が台湾の8トン、第3位がタイの1トンであった。前年の輸入量が多かったことに加え、円安で輸入コストが増加した中、中国産原料価格が上昇したことや在庫調整などから、前年を大幅に下回った。
さといもに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、3万872トン(同15%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の1万7499トン、第2位がベルギーの4246トン、第3位が中国の4051トンであった。在庫調整などから、前年をかなり大きく下回った。
ばれいしょに次いで減少率が高かったのはブロッコリーで、7082トン(同4%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4772トン、第2位がエクアドルの2236トン、第3位がインドの18トンであった。在庫調整などから、前年をやや下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別における主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンが969トン(同42%減)、酢調製野菜のしょうがが1448トン(同15%減)、トマト加工品のピューレ等関割以外が7046トン(同4%減)、その他調製野菜のにんじんジュースが1643トン(同45%減)などであった。