冷凍野菜の輸入量は、スイートコーン、さといも、いちごなどが前年を下回ったものの、いんげん豆等、ブロッコリー、ほうれんそう等などが前年を上回ったことから、全体では前年同月比2%増と前年をわずかに上回った(図3)。
主な品目のうち増加率が高かったのはいんげん豆等で、1967トン(同20%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1324トン、第2位がタイの459トン、第3位がインドの69トンであった。国産品の高温干ばつの影響による収穫量の減少に加え、価格も平年を上回ったことから、前年を大幅に上回った。
いんげん豆等に次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、7217トン(同16%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4092トン、第2位がエクアドルの2961トン、第3位がグアテマラの105トンであった。国産品の生育前進による収穫量減少などを背景に、前年を大幅に上回った。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、5087トン(同16%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4982トン、第2位が台湾の52トン、第3位がベトナムの18トンであった。前年の輸入量が少なかったほか、国産品の生育前進による収穫量減少や在庫調整などを背景に、前年を大幅に上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはスイートコーンで、3439トン(同13%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の1326トン、第2位がタイの1066トン、第3位が中国の625トンであった。前年の輸入量が多かったほか、円安による輸入コストの増加や在庫調整などを背景に、前年をかなり大きく下回った。
スイートコーンに次いで減少率が高かったのはさといもで、3156トン(同12%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3144トン、第2位がインドネシアの7トン、第3位が台湾の3トンであった。円安による輸入コストの増加や、中国産原料価格の上昇、在庫調整などにより、前年をかなり大きく下回った。
さといもに次いで減少率が高かったのはいちごで、2665トン(同10%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1050トン、第2位がエジプトの576トン、第3位がモロッコの390トンであった(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別における主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンが1781トン(同13%増)、酢調製野菜のしょうがが1564トン(同10%増)、トマト加工品のピューレ等関割以外が8752トン(同79%増)、その他調製野菜のたけのこが5383トン(同22%減)などであった。