冷凍野菜の輸入量は、スイートコーン、ほうれんそう等、いんげん豆等などが前年を上回ったものの、ブロッコリー、いちご、さといもなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比4%減と前年をやや下回った(図3)。
主な品目のうち増加率が高かったのはスイートコーンで、4302トン(同24%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2064トン、第2位がタイの1212トン、第3位が中国の565トンであった。
スイートコーンに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、4906トン(同7%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4802トン、第2位が台湾の41トン、第3位がベトナムの37トンであった。これらの品目は、国産品の高温干ばつの影響により収穫量が減少したことに加え、価格も平年を上回ったことから、前年を大幅に上回った。
ほうれんそう等に次いで増加率が高かったのはいんげん豆等で、1911トン(同1%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1162トン、第2位がタイの551トン、第3位がインドの88トンであった。高温干ばつにより国産品の収穫量が減少したことや在庫調整などから、前年をわずかに上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはブロッコリーで、5400トン(同28%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3063トン、第2位がエクアドルの2246トン、第3位がグアテマラの67トンであった。前年の輸入量が多かったことに加え、円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年を大幅に下回った。
ブロッコリーに次いで減少率が高かったのはいちごで、2278トン(同14%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の887トン、第2位がエジプトの696トン、第3位がモロッコの279トンであった。
いちごに次いで減少率が高かったのはさといもで、2688トン(同13%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の2681トン、第2位が台湾の7トンであった。前年の輸入量が多かったことに加え、本年は円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年をかなり大きく下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別における主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜ではきゅうり及びガーキンが1040トン(同13%減)、酢調製野菜ではしょうがが1400トン(同3%減)、トマト加工品ではピューレ等関割以外が8273トン(同36%増)、その他調製野菜ではたけのこが4388トン(同23%減)などであった。