冷凍野菜の輸入量は、いちご、さといも、ブロッコリーなどが前年を下回ったものの、ほうれんそう等、いんげん豆等、ばれいしょなどが前年を上回ったことから、全体では前年同月比9%増と前年をかなりの程度上回った(図3)。
主な品目のうち増加率が高かったのはほうれんそう等で、4415トン(同17%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の4278トン、第2位が台湾の106トン、第3位がベトナムの12トンであった。
ほうれんそう等に次いで増加率が高かったのはいんげん豆等で、1908トン(同16%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1081トン、第2位がタイの558トン、第3位がインドの59トンであった。前年の輸入量が少なかったことに加え、高温干ばつにより国産品の収穫量が減少したことなどから、前年を大幅に上回った。
いんげん豆等に次いで増加率が高かったのはばれいしょで、3万4153トン(同14%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2万1106トン、第2位が中国の3921トン、第3位がベルギーの3852トンであった。前年の輸入量が少なかったことから、前年をかなり大きく上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、1715トン(同23%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1011トン、第2位が米国の186トン、第3位がチリの180トンであった。前年の輸入量が多かったことに加え、円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年を大幅に下回った。
いちごに次いで減少率が高かったのはさといもで、2137トン(同2%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の2133トン、第2位が台湾の3トン、第3位がタイの1トンであった。
さといもに次いで減少率が高かったのはブロッコリーで、5775トン(同2%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3385トン、第2位がエクアドルの2145トン、第3位がグアテマラの76トンであった。これらの品目は、前年の輸入量が多かったことに加え、円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年をわずかに下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別における主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜ではしょうがが1055トン(同7%増)、酢調製野菜ではしょうがが1381トン(同5%減)、トマト加工品ではピューレ等関割以外が8134トン(同16%増)、その他調製野菜ではたけのこが4398トン(同9%減)などであった。