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需給動向 野菜情報 2023年11月号

2 野菜の輸入動向(令和5年8月)

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野菜振興部

【要約】

 8月の輸入量は、国産品の安定した入荷や、円安による輸入コストの増加などを背景に、すべての品目が前年同月を下回ったことから、前年同月をかなりの程度下回った。

(1)令和5年8月(速報値)

 令和5年8月の野菜輸入量は、20万7265トン(前年同月比10%減)となった。すべての類別が前年同月を下回ったことから、全体では前年同月をかなりの程度下回った(図1、表1)。

タイトル: p022a

タイトル: p022b

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、キャベツ、にんじん、ねぎなどが前年を上回ったものの、ばれいしょ、たまねぎ、ジャンボピーマンなどが前年を下回ったことから、全体での輸入量は前年同月比4%減と前年をやや下回った(図2)。

タイトル: p023

 主な品目(注)のうち最も増加率が高かったのはキャベツで、1276トン(同164%増)となった。全量が中国からの輸入であった。前年は国産品の安定した入荷を背景に輸入量が大幅に減少したことから、前年を大幅に上回った。
 キャベツに次いで増加率が高かったのはにんじんで、7621トン(同24%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の7552トン、第2位が豪州の65トン、第3位が米国の4トンであった。前年は中国産の輸入量が減少したことから、前年を大幅に上回った。
 にんじんに次いで増加率が高かったのはねぎで、4838トン(同16%増)となった。全量が中国からの輸入であった。国産品が高温干ばつにより加工・業務用途では歩留まり率の低い細物傾向となったことから、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはばれいしょで、4718トン(同32%減)となった。全量が米国からの輸入であった。円安による輸入コストの増加に加え、国産品が小玉傾向ながら気温高で生育が前進したことで、原料調達量が安定したことから、前年を大幅に下回った。
 ばれいしょに次いで減少率が高かったのはたまねぎで、1万9138トン(同8%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1万9005トン、第2位がニュージーランドの76トン、第3位が豪州の50トンであった。国産品の生育が前進し、入荷が安定したことで価格が平年並みになったほか、円安による輸入コストの増加などを背景に、ニュージーランドおよび豪州からの輸入量が減少したことから、前年をかなりの程度下回った。
 たまねぎに次いで減少率が高かったのはジャンボピーマンで、1686トン(同5%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が韓国のが上中旬を中心に前年を上回る入荷量となったことなどから、前年をやや下回った(表2)。
(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。

タイトル: p024a

(3)冷凍野菜等


 冷凍野菜の輸入量は、いちご、ほうれんそう等などが前年を上回ったものの、さといも、ばれいしょ、いんげん豆等などが前年を下回ったことから、全体では前年同月比9%減と前年をかなりの程度下回った(図3)。

タイトル: p024b

 主な品目のうち増加率が高かったのはいちごで、2450トン(同28%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の972トン、第2位がチリの447トン、第3位がモロッコの414トンであった。
 いちごに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、3955トン(同10%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3798トン、第2位が台湾の81トン、第3位がミャンマーの42トンであった。これらの品目は、前年の輸入量が減少していたことから、前年を上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはさといもで、1545トン(同37%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1538トン、第2位がインドネシアの5トン、第3位が台湾の1トンであった。円安による輸入コストの増加や在庫調整などにより、前年を大幅に下回った。
 さといもに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、3万7740トン(同15%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2万4251トン、第2位がベルギーの4382トン、第3位がオランダの3373トンであった。前年の輸入量が多かったほか、本年は在庫調整により前年をかなり大きく下回った。
 ばれいしょに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1652トン(同10%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1005トン、第2位がタイの434トン、第3位がベルギーの82トンであった。本年は円安による輸入コストの増加や在庫調整などにより、前年をかなりの程度下回った(表3)。

タイトル: p025

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜ではしょうがが1260トン(同28%増)、酢調製野菜ではしょうがが1330トン(同3%減)、トマト加工品ではピューレ等関割が716トン(同72%減)、その他調製野菜ではスイートコーンが4279トン(同21%減)などであった。

タイトル: p026
タイトル: p027

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タイトル: p029