冷凍野菜の輸入量は、いちご、ほうれんそう等などが前年を上回ったものの、さといも、ばれいしょ、いんげん豆等などが前年を下回ったことから、全体では前年同月比9%減と前年をかなりの程度下回った(図3)。
主な品目のうち増加率が高かったのはいちごで、2450トン(同28%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の972トン、第2位がチリの447トン、第3位がモロッコの414トンであった。
いちごに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、3955トン(同10%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3798トン、第2位が台湾の81トン、第3位がミャンマーの42トンであった。これらの品目は、前年の輸入量が減少していたことから、前年を上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはさといもで、1545トン(同37%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1538トン、第2位がインドネシアの5トン、第3位が台湾の1トンであった。円安による輸入コストの増加や在庫調整などにより、前年を大幅に下回った。
さといもに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、3万7740トン(同15%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の2万4251トン、第2位がベルギーの4382トン、第3位がオランダの3373トンであった。前年の輸入量が多かったほか、本年は在庫調整により前年をかなり大きく下回った。
ばれいしょに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1652トン(同10%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1005トン、第2位がタイの434トン、第3位がベルギーの82トンであった。本年は円安による輸入コストの増加や在庫調整などにより、前年をかなりの程度下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜ではしょうがが1260トン(同28%増)、酢調製野菜ではしょうがが1330トン(同3%減)、トマト加工品ではピューレ等関割が716トン(同72%減)、その他調製野菜ではスイートコーンが4279トン(同21%減)などであった。