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需給動向 野菜情報 2023年10月号

2 野菜の輸入動向(令和5年7月)

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野菜振興部

【要約】

 7月の輸入量は、国産品が安定入荷で価格が落ち着いていた品目があったことに加え、円安による輸入コストの増加、輸入先国の天候不順により、生鮮野菜や冷凍野菜などの輸入量が前年同月を下回ったことから、前年同月をかなりの程度下回った。

(1)令和5年7月(速報値)

 令和5年7月の野菜輸入量は、20万9942トン(前年同月比9%減)となった。乾燥野菜は前年同月を上回ったものの、それ以外の類別が前年同月を下回ったことから、全体の輸入量は前年同月をかなりの程度下回った(図1、表1)。

タイトル: p022a

タイトル: p022b

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、ばれいしょ、ジャンボピーマンなどが前年を上回ったものの、しょうが、たまねぎ、ごぼうなどが前年を下回ったことから、全体での輸入量は前年同月比6%減と前年をかなりの程度下回った(図2)。

タイトル: p023

 主な品目(注)のうち最も増加率が高かったのはばれいしょで、5415トン(同103%増)となった。全量が米国からの輸入であった。前年は円安傾向の中、国産原料が安定していたことから輸入量が減少したのに対し、本年は国産品の生育が前進したことにより切り上がりが早まった産地があったことに加え、天候不順の影響により一部産地が不作傾向となったことなどにより、前年を大幅に上回った。
 ばれいしょに次いで増加率が高かったのはジャンボピーマンで、3439トン(同15%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が韓国の3396トン、第2位がオランダの22トン、第3位がカナダの22トンであった。前年は円安傾向により韓国産を中心に輸入量が減少していたことから、前年をかなり大きく上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはしょうがで、1026トン(同22%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の977トン、第2位がタイの50トンであった。円安による輸入コストの増加や、主な輸入先国である中国での作付面積の減少に加え、生育期の天候不順により不作傾向となったことで貯蔵品の残量が限られていたことなどから、前年を大幅に下回った。
 しょうがに次いで減少率が高かったのはたまねぎで、1万7627トン(同18%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の1万7121トン、第2位が豪州の265トン、第3位がニュージーランドの238トンであった。前月同様、前年が国産品の不作傾向や輸入先国である中国産の増産などにより輸入量が増加したのに対し、本年は円安による輸入コストの増加に加え、国産品の価格が安定した入荷により落ち着いていたことなどから、前年を大幅に下回った。
 たまねぎに次いで減少率が高かったのはごぼうで、3119トン(同13%減)となった。全量が中国からの輸入であった。円安による輸入コストの増加に加え、主な輸入先国である中国において、穀物などの主食的食糧の増産により作付面積が減少したことに加え、秋作が天候不順で不作傾向となったことにより貯蔵品の残量が限られていたことなどから、前年をかなり大きく下回った(表2)。

(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。

タイトル: p024a
 

(3)冷凍野菜等

 冷凍野菜の輸入量は、ほうれんそう等などが前年を上回ったものの、スイートコーン、いちご、えだまめなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比12%減と前年をかなり大きく下回った(図3)。

タイトル: p024b

 主な品目のうち増加率が高かったのはほうれんそう等で、3734トン(同1%増)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の3677トン、第2位がベトナムの20トン、第3位がミャンマーの14トンであった。前年の輸入量が減少していたことから、前年をわずかに上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはスイートコーンで、4001トン(同34%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が米国の1767トン、第2位がタイの1170トン、第3位が中国の626トンであった。前年は輸入量が増加したのに対し、本年は円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年を大幅に下回った
 スイートコーンに次いで減少率が高かったのはいちごで、2440トン(同16%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が中国の757トン、第2位がエジプトの624トン、第3位がモロッコの571トンであった。在庫調整により前年を大幅に下回ったとみられる。
 いちごに次いで減少率が高かったのはえだまめで、6749トン(同13%減)となった。輸入先の内訳は、第1位が台湾の2635トン、第2位が中国の1935トン、第3位がタイの1808トンであった。前年は輸入量が増加したのに対し、本年は円安による輸入コストの増加や在庫調整などから、前年をかなり大きく下回った(表3)。

タイトル: p025

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜ではきゅうり及びガーキンが1168トン(同3%増)、酢調製野菜ではしょうがが1461トン(同17%増)、トマト加工品ではピューレ等関割以外が1万2494トン(同30%増)、その他調製野菜ではスイートコーンが5003トン(同15%減)などであった。
 
タイトル: p026
タイトル: p027

タイトル: p028
タイトル: p029