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需給動向 野菜情報 2023年8月号

2 野菜の輸入動向(令和5年5月)

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野菜振興部

【要約】

 5月の輸入量は、トマト加工品は前年同月を上回ったものの、円安による輸入コストの増加に加え、品目によって輸入先国の天候不順で輸入量が減少した生鮮野菜などが前年同月を下回ったことから、全体では前年同月をかなりの程度下回った。

(1)令和5年5月(速報値)

 令和5年5月の野菜輸入量は、21万5391トン(前年同月比10%減)となった。トマト加工品は前年同月を上回ったものの、それ以外の類別が前年同月を下回ったことから、全体では前年同月をかなりの程度下回った(図1、表1)。

タイトル: p040a

タイトル: p040b

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、メロン、にんじん、ばれいしょなどが前年を上回ったものの、かぼちゃ、ジャンボピーマン、たまねぎなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比18%減と前年を大幅に下回った(図2)。

タイトル: p041

 主な品目(注)のうち最も増加率が高かったのはメロンで、1137トン(同69%増)となった。輸入先の内訳は、第1位がホンジュラスの452トン、第2位がメキシコの414トン、第3位が豪州の174トンであった。前年の輸入量が前々年の1割以下の41トンと大幅に減少したホンジュラス産が、本年は大幅に増加したことから、前年を大幅に上回った。
 メロンに次いで増加率が高かったのはにんじんで、7390トン(同38%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の7275トン、第2位が豪州の86トン、第3位が台湾の24トンであった。国産品が生育期の低温干ばつ傾向により市場入荷量が伸びなかったことから、前年を大幅に上回った。
 にんじんに次いで増加率が高かったのはばれいしょで、5713トン(同33%増)となった。全量が米国からの輸入であった。チップス需要などが堅調な中、国産品は生育期の低温干ばつの影響による小玉傾向からの回復が遅れていたことから、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはかぼちゃで、5715トン(同53%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位がメキシコの5280トン、第2位がニュージーランドの433トン、第3位が韓国の2トンであった。円安で輸入コストが増加したことに加え、主な輸入先国であるニュージーランドからの輸入量が天候不順の影響で前年の1割未満に激減したことから、前年を大幅に下回った。
 かぼちゃに次いで減少率が高かったのはジャンボピーマンで、2088トン(同32%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が韓国の1984トン、第2位がカナダの43トン、第3位がニュージーランドの33トンであった。円安で輸入コストが増加したことに加え、主な輸入先国である韓国からの輸入量が減少したことから、前年を大幅に下回った。
 ジャンボピーマンに次いで減少率が高かったのはたまねぎで、1万7226トン(同31%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1万6110トン、第2位がニュージーランドの725トン、第3位が豪州の365トンであった。前年が国産品の不作傾向などにより輸入量が多かったのに対し、本年は円安で輸入コストが増加したことに加え、国産品が安定入荷により価格が落ち着いていたことなどから、前年を大幅に下回った(表2)。
 
(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。

タイトル: p042a

(3)冷凍野菜等

 冷凍野菜の輸入量は、えだまめなどが前年を上回ったものの、いちご、さといも、スイートコーンなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比9%減と前年をかなりの程度下回った(図3)。

タイトル: p042b

 主な品目のうち最も増加率が高かったのはえだまめで、6735トン(同8%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の2548トン、第2位がタイの1978トン、第3位が中国の1915トンであった。ファミリーレストランをはじめとする外食産業などの需要が引き続き回復する中、大型連休などで会食機会が増加したことから、前年をかなりの程度上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、2961トン(同38%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の862トン、第2位がエジプトの692トン、第3位がモロッコの610トンであった。
 いちごに次いで減少率が高かったのはさといもで、1633トン(同23%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1630トン、第2位が台湾の1トン、第3位がベトナムの1トンであった。
 さといもに次いで減少率が高かったのはスイートコーンで、4207トン(同21%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2106トン、第2位がタイの952トン、第3位が中国の671トンであった。これらの品目は、前年は輸入量が増加したのに対し、本年は円安で輸入コストが増加したことなどから、前年を大幅に下回った(表3)。

タイトル: p043

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のしょうがで1642トン(同28%増)、酢調製野菜のしょうがで1298トン(同11%減)、トマト加工品のピューレ等関割以外で1万4801トン(同71%増)、その他調製野菜のにんじんジュースで2019トン(同35%減)などであった。

タイトル: p044
タイトル: p045
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タイトル: p047