冷凍野菜の輸入量は、さといも、いちご、いんげん豆等などが前年を下回ったものの、ばれいしょ、ブロッコリー、えだまめなどが前年を上回ったことから、全体では前年同月比6%増と前年をかなりの程度上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはばれいしょで、3万1668トン(同26%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2万1013トン、第2位がベルギーの3715トン、第3位がオランダの2680トンであった。
ばれいしょに次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、5026トン(同10%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がエクアドルの2684トン、第2位が中国の2191トン、第3位がスペインの45トンであった。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはえだまめで、3598トン(同9%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の1387トン、第2位がタイの1036トン、第3位が中国の963トンであった。これらの品目は、前年の輸入量が少なかったことに対し、本年はファミリーレストランをはじめとする外食産業などの需要が引き続き回復してきたことで、前年を上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはさといもで、1283トン(同44%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1282トン、第2位が台湾の1トンであった。
さといもに次いで減少率が高かったのはいちごで、1528トン(同22%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の628トン、第2位がペルーの330トン、第3位がチリの260トンであった。
いちごに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1449トン(同7%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の881トン、第2位がタイの377トン、第3位がベルギーの69トンであった。これらの品目は、本年は円安で輸入コストが増加したことに加え、在庫調整により前年を下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1240トン(同15%減)、トマト加工品のトマトピューレ等関割以外で7915トン(同20%増)、その他調製野菜のスイートコーンで3563トン(同14%減)などであった。