冷凍野菜の輸入量は、スイートコーンが前年を下回ったものの、いんげん豆等、ブロッコリー、ほうれんそう等が前年を上回ったことから、全体では前年同月比6%増と前年をかなりの程度上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはいんげん豆等で、1900トン(同18%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1033トン、第2位がタイの501トン、第3位がインドの78トンであった。前年がCOVID-19により外食産業などの需要が回復し切らなかったことに加え、在庫調整により前年を大幅に上回った。
いんげん豆等に次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、7460トン(同17%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がエクアドルの4020トン、第2位が中国の3210トン、第3位がスペインの60トンであった。国産品が天候不順の影響で高値となったことに加え、在庫調整により前年を大幅に上回った。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、4576トン(同15%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の4459トン、第2位がエクアドルの37トン、第3位がベトナムの30トンであった。国産品が天候不順の影響で高値となったことに加え、在庫調整により前年をかなり大きく上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはスイートコーンで、3466トン(同17%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の1411トン、第2位がタイの1149トン、第3位が中国の351トンであった。円安で輸入コストが増加したことに加え、前年の輸入量が多かったこと、在庫調整により前年を大幅に下回った(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1198トン(同25%減)、酢調製野菜のしょうがで1437トン(同55%増)、トマト加工品のピューレ等関割以外で6074トン(同15%減)、その他調製野菜のスイートコーンで4555トン(同9%減)などであった。