冷凍野菜の輸入量は、いちご、ほうれんそう等、さといもなどが前年を下回ったものの、ばれいしょ、えだまめ、ブロッコリーなどの品目が前年を上回ったことから、全体では前年同月比14%増と前年をかなり大きく上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはばれいしょで、4万4216トン(同46%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2万9138トン、第2位がベルギーの4668トン、第3位が中国の3437トンであった。
ばれいしょに次いで増加率が高かったのはえだまめで、7431トン(同19%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の3188トン、第2位がタイの2109トン、第3位が中国の1668トンであった。
えだまめに次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、5500トン(同6%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の2905トン、第2位がエクアドルの2292トン、第3位がグアテマラの133トンであった。これらの品目は、外食需要が回復基調にあり需要が高まってきたことに加え、在庫調整により前年をかなりの程度上回ったとみられる。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、1908トン(同18%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の838トン、第2位がエジプトの456トン、第3位がチリの267トンであった。
いちごに次いで減少率が高かったのはほうれんそう等で、3596トン(同17%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の3485トン、第2位が台湾の54トン、第3位がスペインの18トンであった。これらの品目は、在庫調整により前年を大幅に下回ったとみられる。
ほうれんそう等に次いで減少率が高かったのはさといもで、2452トン(同11%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の2443トン、第2位が台湾の8トン、第3位がベトナムの1トンであった。在庫調整に加え、国産品が安定して入荷したため価格が平年を下回ったことにより前年をかなり大きく下回ったとみられる(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1275トン(同51%増)、酢調製野菜のきゅうり及びガーキンで468トン(同17%増)、トマト加工品のピューレ等関割で2592トン(同32%減)、その他調製野菜のスイートコーンで5429トン(同9%減)などであった。