冷凍野菜の輸入量は、いちご、ほうれんそう等、えんどうなどが前年を下回ったものの、スイートコーン、ブロッコリー、ばれいしょなどが前年を上回ったことから、全体では前年同月比11%増と前年をかなり大きく上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはスイートコーンで、6045トン(同28%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の5877トン、第2位がタイの1138トン、第3位が中国の357トンであった。
スイートコーンに次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、5876トン(同18%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がエクアドルの2868トン、第2位が中国の2787トン、第3位がグアテマラの67トンであった。これらの品目は、在庫調整により前年を大幅に上回ったとみられる。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはばれいしょで、3万9168トン(同15%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2万2645トン、第2位がベルギーの6584トン、第3位がカナダの3369トンであった。在庫調整により前年をかなり大きく上回ったとみられる。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、2901トン(同10%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の995トン、第2位がエジプトの774トン、第3位がモロッコの513トンであった。在庫調整により前年をかなりの程度下回ったとみられる。
いちごに次いで減少率が高かったのはほうれんそう等で、3694トン(同9%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の3540トン、第2位が台湾の85トン、第3位がスペインの36トンであった。
ほうれんそう等に次いで減少率が高かったのはえんどうで、1056トン(同6%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の587トン、第2位が米国の222トン、第3位がニュージーランドの168トンであった。いちごやほうれんそう等と同様、在庫調整により前年をかなりの程度下回ったとみられる。(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のしょうがで1144トン(同44%増)、酢調製野菜のきゅうり及びガーキンで704トン(同162%増)、トマト加工品のピューレ等関割で4607トン(同40%増)、その他調製野菜のスイートコーンで5857トン(同26%増)などであった。