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需給動向 野菜情報 2022年5月号

2. 野菜の輸入動向(令和4年2月)

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野菜振興部

【要約】

 2月の輸入量は、生鮮野菜が国産品の低温干ばつによる不作傾向などで輸入量が増加したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により外食産業などの需要が前年から回復しきらない中、前月の輸入量の増加の反動から、冷凍野菜をはじめとした多くの品目が前年を下回り、全体では前年同月比6%の減少となった。

(1)令和4年2月(速報値)

 令和4年2月の野菜輸入量は、18万9144トン(前年同月比1万1560トン減、6%減)となった。生鮮野菜、塩蔵等野菜、トマト加工品およびその他が前年同月を上回ったものの、冷凍野菜、乾燥野菜、酢調製野菜およびその他調製野菜が前年同月を下回ったことから、全体の輸入量は同6%減と前年同月をかなりの程度下回った(図1、表1)。

図1 野菜の輸入量の推移


表1 類別の輸入動向

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、にんじん、ばれいしょ、にんにくなどが前年を下回ったものの、たまねぎ、かぼちゃ、結球レタスなどが前年を上回ったことから、全体での輸入量は前年同月比11%増と前年をかなり大きく上回った(図2)。

図2 生鮮野菜の輸入量の推移

 主な品目(注)のうち最も増加率が高かったのはたまねぎで、2万2012トン(同7251トン増、同49%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1万9648トン、第2位がオランダの861トン、第3位が米国の805トンであった。国産品が高温干ばつで不作となった中、主な輸入先である中国の甘粛省の作付面積増加、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の防疫強化による港湾および国内流通の停滞、海外の需要低迷などで在庫が潤沢であったことから輸入量が増加し、前年を大幅に上回った。
 たまねぎに次いで増加率が高かったのはかぼちゃで、1万4880トン(同4849トン増、48%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がニュージーランドの1万3613トン、第2位がメキシコの1264トン、第3位が韓国の3トンであった。前年が主な輸入先であるニュージーランドが不作傾向であったことに加え、前年からCOVID-19により外食産業などの需要が大きく落ち込んで輸入量が大幅に減少していたことから、前年を大幅に上回った。
 かぼちゃに次いで増加率が高かったのは結球レタスで、1485トン(同267トン増、22%増)となった。全量が台湾からの輸入であった。国産品が低温干ばつのために高値であったことに加え、前年は国産品が豊作基調であったこと、また、COVID-19による外食需要の落ち込みで輸入量が大幅に減少していたことから、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはにんじんで、1904トン(同3635トン減、66%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1615トン、第2位が豪州の109トン、第3位が台湾の97トンであった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらない中、国産品の価格が前年を下回って推移していたことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 にんじんに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、3462トン(同951トン減、22%減)となった。全量が米国からの輸入であった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことに加え、前年の輸入量が多かったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 ばれいしょに次いで減少率が高かったのはにんにくで、1308トン(同231トン減、15%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1195トン、第2位がスペインの102トン、第3位が米国の10トンであった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことに加え、前年の輸入量が多かったことから、前年をかなり大きく下回る輸入量となった(表2)。

表2 増減の多い品目(生鮮野菜)

(注)本文中の「主な品目」とは、輸入数量の多い品目のことである。

(3)冷凍野菜等

 冷凍野菜の輸入量は、いちご、えだまめ、ばれいしょなど、多くの品目が前年を下回ったことから、全体では前年同月比18%減と前年を大幅に下回った(図3)。

図3 冷凍野菜の輸入量の推移

 主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、1963トン(同744トン減、27%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の586トン、第2位がエジプトの434トン、第3位がチリの297トンであった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことに加え、前年の輸入量が多かったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 いちごに次いで減少率が高かったのはえだまめで、3307トン(同1024トン減、24%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の1565トン、第2位が中国の784トン、第3位がタイの741トンであった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことに加え、前年の輸入量が多かったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 えだまめに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、2万5118トン(同7348トン減、23%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の1万5856トン、第2位がベルギーの3011トン、第3位がオランダの2197トンであった。在庫調整に加え、COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった(表3)。

表3 増減の多い品目(冷凍野菜)

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1458トン(同270トン増、23%増)、酢調製野菜のしょうがで1094トン(同360トン減、25%減)、トマト加工品のピューレ等関割で1823トン(同470トン増、35%増)、その他調製野菜のたけのこで3943トン(同1161トン減、23%減)などであった。

(参考)令和4 年2月の輸入量(速報値)

(参考)月毎輸入量(速報値)