冷凍野菜の輸入量は、えだまめ、スイートコーン、いんげん豆等などが前年を下回ったものの、ブロッコリー、さといも、いちごなどが前年を上回ったことから、全体では前年同月比12%増と前年をかなり大きく上回った(図3)。
主な品目のうち最も増加率が高かったのはブロッコリーで、6063トン(同1015トン増、20%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がエクアドルの3311トン、第2位が中国の2611トン、第3位がグアテマラの57トンであった。
ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはさといもで、2897トン(同1015トン増、16%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の2864トン、第2位がインドネシアの22トン、第3位が台湾の10トンであった。前年がCOVID-19による外食産業などの業務用需要の減少により輸入量が減少していたことに加え、堅調な家庭向け冷凍野菜需要を背景に、本年は前年を大幅に上回った。
そのほか増加率が高かったのはいちごで、1652トン(同151トン増、10%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の924トン、第2位がペルーの205トン、第3位がチリの173トンであった。前年はCOVID-19による外食産業などの業務用需要の減少により輸入量が減少していたことから、前年をかなりの程度上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはえだまめで、3515トン(同371トン減、10%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の1513トン、第2位が中国の1214トン、第3位がタイの657トンであった。在庫調整に加え、COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことから、前年をかなりの程度下回る輸入量となった。
えだまめに次いで減少率が高かったのはスイートコーンで、2633トン(同153トン減、5%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の1383トン、第2位がタイの420トン、第3位がニュージーランドの330トンであった。前月同様、輸入先国である米国における11月の大雨による道路の寸断や港湾の停滞などから、前年をやや下回る輸入量となった。
スイートコーンに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1880トン(同65トン減、3%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1069トン、第2位がタイの549トン、第3位がインドの76トンであった。在庫調整に加え、COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことから、前年をやや下回る輸入量となった(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1967トン(同655トン増、50%増)、酢調製野菜のしょうがで1582トン(同353トン増、29%増)、トマト加工品のピューレ等関割で3105トン(同1089トン増、54%増)、その他調製野菜のたけのこで7449トン(同1893トン増、34%増)などであった。