【ポイント】
1.1-12月の野菜輸入量:261万8754トン(前年同期比1%増)※以下、割合は前年同期比
うち生鮮野菜70万7665トン(1%減)、冷凍野菜109万9401トン(4%増)、塩蔵等野菜6万6107トン(5%減)、乾燥野菜4万3876トン(5%増)
2.輸入野菜上位品目
生鮮野菜:たまねぎ23万4585トン(7%増)、かぼちゃ9万2100トン(1%増)、にんじん7万4726トン(12%減)、ばれいしょ4万7390トン(104%増)、ごぼう4万7019トン(16%増)、ねぎ4万4429トン(16%減)、ジャンボピーマン3万2959トン(10%減)、にんにく2万4483トン(7%増)、しょうが1万8477トン(1%減)、キャベツ1万4224トン(56%減)
冷凍野菜:ばれいしょ37万7141トン(4%増)、その他の冷凍野菜35万4463トン(7%増)、ブロッコリー6万5070トン(11%増)、えだまめ6万4250トン(10%減)、ほうれんそう等4万9207トン(2%増)
塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜2万9603トン(6%減)、きゅうり及びガーキン1万6464トン(2%減)、しょうが1万509トン(9%減)
3.輸入先国上位3位
1位 中国 135万5112トン(増減なし)うちその他冷凍野菜30万4368トン(8%増)、その他調製野菜24万5401トン(1%減)、生鮮たまねぎ22万2651トン(6%増)
2位 米国 45万1739トン(増減なし)うち冷凍ばれいしょ26万57トン(5%減)、生鮮ばれいしょ4万7390トン(104%増)、トマト加工品4万5836トン(1%増)
3位 韓国 5万6663トン(4%減)うちジャンボピーマン2万7253トン(10%減)、その他調製野菜2万2182トン(10%増)、生鮮トマト4776トン(17%増)
2021年の野菜全体の輸入量は前年比1%増の261万8754トン、このうち生鮮野菜は同1%減の70万7665トン、冷凍野菜は同4%増の109万9401トンとなった(表4)。
COVID-19感染拡大の影響で外食などの加工業務用需要が回復しきらない中、秋冬野菜の栽培期間中に台風などの気象災害もなかったことで国産野菜が安値傾向となったことから、キャベツ、にんじん、ねぎなどの多くの輸入量が前年を下回った。冷凍野菜は、旺盛な家計消費需要により輸入量が前年をやや上回った。夏期の高温干ばつによりばれいしょおよびたまねぎが不作傾向となったことに加え、国産品の端境である2~9月に限られていたばれいしょの輸入時期が、前年2月から通年輸入が解禁となったことで輸入量が前年を大幅に上回ったことから、野菜全体の輸入量は前年をわずかに上回った。
品目別(生鮮)には、生鮮野菜の輸入量の2割を占めるたまねぎが前年比7%増の23万4585トン、かぼちゃが同1%増の9万2100トン、にんじんが同12%減の7万4726トン、ばれいしょが同104%増の4万7390トン、ごぼうが同16%増の4万7019トン、ねぎが同16%減の4万4429トン、ジャンボピーマンが同10%減の3万2959トン、にんにくが同7%増の2万4483トン、しょうがが同1%減の1万8477トン、キャベツが同56%減の1万4224トンとなった。
輸入先別には、野菜全体の輸入量の52%を占める中国が増減なしの135万5112トン、米国(野菜輸入量シェア17%)が増減なしの45万1739トン、韓国(同2%)が同4%減の5万6663トンであった。