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需給動向 野菜情報 2021年12月号

2 野菜の輸入動向(令和3年9月) 

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野菜振興部

【ポイント】

1.9月の野菜輸入量:20万7575トン(前年同月比6%増)※以下、割合は前年同期比
うち生鮮野菜5万3175トン(同1%増)、冷凍野菜9万3383トン(同14%増)、塩蔵等野菜3980トン(同7%減)、乾燥野菜2767トン(同6%増)
 
2.輸入野菜上位品目
生鮮野菜:たまねぎ1万9357トン(同4%増)、にんじん7050トン(同1%減)ばれいしょ3961トン(純増)、ねぎ3740トン(同21%減)、ごぼう3680トン(同4%増)、ジャンボピーマン2519トン(同31%増)、にんにく1886トン(同4%増)、キャベツ1795トン(同68%減)、しょうが1197トン(同17%増)、結球レタス943トン(同63%増)
冷凍野菜:ばれいしょ3万4014トン(同25%増)、その他の冷凍野菜2万8918トン(同9%増)、えだまめ5469トン(同4%増)、ブロッコリー5377トン(同18%増)、ほうれんそう等4260トン(同6%増)
塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜2183トン(同6%増)、きゅうり及びガーキン969トン(同6%増)、 れんこん181トン(同36%増)
 
3.輸入先国上位3位
1位 中国 10万9138トン(同2%減)うちその他冷凍野菜2万4742トン(同8%増)、その他調製野菜9625トン(同10%減)、生鮮たまねぎ1万8923トン(同3%増)
2位 米国 4万2815トン(同27%増)うち冷凍ばれいしょ2万5106トン(同20%増)、トマト加工品3548トン(同38%増)、生鮮ばれいしょ3961トン(純増)
3位 韓国 4229トン(同47%増)うちジャンボピーマン1342トン(同60%増)、その他調製野菜1816トン(同8%増)、生鮮トマト400トン(同61%増)

(1)令和3年9月(速報値)

 令和3年9月の野菜輸入量は、20万7575トン(前年同月比1万1334トン増、6%増)となった。塩蔵等野菜、トマト加工品及びその他調製野菜以外が前年同月を上回ったことから、全体の輸入量は同6%増と前年同月をかなりの程度上回った(図1、表1)。

図1

表1

(2) 生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、キャベツ、ねぎ、にんじんなどが前年を下回ったものの、ばれいしょ、ジャンボピーマン、しょうがなどが前年を上回ったことから、全体での輸入量は前年同月比1%増と前年をわずかに上回った(図2)。

ず2

 主な品目のうち最も増加率が高かったのはばれいしょで、3961トン(同3961トン増、純増)となった。全量米国からの輸入であった。米国が干ばつによって不作となっていることに加え、新型コロナウイルス感染症(COVID―19)により、米国の港湾作業の停滞など輸入環境が厳しい中で、本年の国産品の不作などにより増加となった。
 ばれいしょに次いで増加率が高かったのはジャンボピーマンで、2519トン(同593トン増、31%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が韓国の1342トン、第2位がオランダの1139トン、第3位がカナダの20トンであった。前年がCOVID―19による外食産業などの需要の減少により加工・業務用需要が大きく減少したことに加え、主な輸入先である韓国が天候不順による不作と国内価格の上昇により輸入量が減少したことから、前年を大幅に上回った。
 ジャンボピーマンについで増加率が高かったのはしょうがで、1197トン(同170トン増、17%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1156トン、第2位がタイの42トンであった。前年が主な輸入先である中国およびタイが天候不順による不作であったことに加え、COVID―19により加工・業務用需要が大きく落ち込んだことで大幅に輸入量が減少したこと、本年の中国産は作付面積が増加したことに加えて豊作となったため、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはキャベツで、1795トン(同3834トン減、68%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1761トン、第2位が韓国の19トン、第3位が米国の15トンであった。前月同様、COVID―19により外食産業などの需要が回復しきらない中、国産品の価格が安値で推移していたことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 キャベツに次いで減少率が高かったのはねぎで、3740トン(同1023トン減、21%減)となった。全量中国からの輸入であった。前月同様、COVID―19により外食産業などの需要が回復しきらない中、国産品の価格が比較的安値で推移したこと、輸入先国ではCOVID―19により港湾作業が停滞したことに加え、中国の山東省で作付面積の減少と多雨による減産で収穫量が減少したことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 ねぎに次いで減少率が高かったのはにんじんで、7050トン(同88トン減、1%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の6911トン、第2位が豪州の130トン、第3位が米国の9トンであった。COVID―19により外食産業などの需要が回復しきらない中、国産品の価格が安値で推移していたことから、前年をわずかに下回る輸入量となった(表2)。

表2

(3)冷凍野菜等

 冷凍野菜の輸入量は、いちごなどが前年を下回ったものの、ばれいしょ、さといも、スイートコーン、などが前年を上回ったことから、全体では前年同月比14%増と前年をかなり大きく上回った(図3)。

図3

 主な品目のうち最も増加率が高かったのはばれいしょで、3万4014トン(同6869トン増、25%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2万5106トン、第2位がベルギーの3097トン、第3位がカナダの2522トンであった。本年は、主要な輸入先国である米国が干ばつなどで不作となったことで需給がひっ迫していたものの、前年が在庫調整のほか、COVID―19による外食産業などの業務用需要の減少により輸入量が減少したことから、前年を大幅に上回った。
 ばれいしょに次いで増加率の高かったのはさといもで、2716トン(同472トン増、21%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の2715トン、第2位が台湾の1トンであった。在庫調整により、前年を大幅に上回ったと思われる。
 そのほか増加率が高かったのはスイートコーンで、4124トン(同716トン増、21%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2547トン、第2位がタイの584トン、第3位がニュージーランドの524トンであった。前年が在庫調整のほか、COVID―19による外食産業などの業務用需要の減少により輸入量が減少したことから、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、2196トン(同524トン減、19%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1127トン、第2位が米国の441トン、第3位がチリの229トンであった。在庫調整に加え、COVID―19により外食産業などの需要が回復しきらなかったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。(表3)。

表3

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで969トン(同51トン増、6%増)、酢調製野菜のしょうがで1427トン(同87トン増、6%増)、トマト加工品のピューレ等関割以外で6706トン(同2161トン減、24%減)、その他調製野菜のたけのこで5114トン(同822トン増、19%増)などであった。
 

参考
参考2

参考3
参考4