ホーム > 野菜 > 野菜の情報 > 2 野菜の輸入動向(令和3年6月および1~6月)
1 1月~6月の野菜輸入量:131万4159トン(令和2年同期比3%減、令和元年同期比8%減)
生鮮野菜36万9548トン(同1%減、同20%減)、冷凍野菜53万3541トン(同1%減、同1%減)、塩蔵等野菜3万5430トン(同7%減、同16%減)、乾燥野菜2万2776トン(同6%増、同8%減)
2 輸入野菜上位品目
生鮮野菜:たまねぎ10万1464トン(同4%減、同34%減)、かぼちゃ7万7329トン(同4%増、同1%増)、にんじん3万9629トン(同11%増、同3%増)、ばれいしょ2万3167トン(同35%増、同5%減)、ごぼう2万2337トン(同31%増、同7%増)、ねぎ2万330トン(同11%減、同31%減)、ジャンボピーマン1万6088トン(同14%減、同24%減)、にんにく1万1500トン(同10%増、同6%増)、しょうが1万589トン(同2%増、同5%減)、メロン8601トン(同18%減、同41%減)
冷凍野菜:ばれいしょ18万9048トン(同3%減、同3%減)、その他の冷凍野菜16万5430トン(同3%増、同4%増)、えだまめ3万2184トン(同16%減、同17%減)、ブロッコリー3万158トン(同3%増、同4%増)、スイートコーン2万3611トン(同7%減、同7%減)
塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜1万5756トン(同5%減、同17%減)、きゅうり及びガーキン8278トン(同12%減、同3%減)、しょうが6306トン(同6%減、同22%減)
3 輸入先上位3位
1位 中国 64万2385トン(増減なし、同10%減)うちその他冷凍野菜14万2092トン(同6%増、同7%増)、その他調製野菜12万1601トン(同2%減、同5%減)、生鮮たまねぎ9万6624トン(同3%減、同29%減)
2位 米国 22万1443トン(同9%減、同14%減)うち冷凍ばれいしょ13万87トン(同9%減、同5%減)、トマト加工品2万3687トン(同16%減、同7%減)、生鮮ばれいしょ2万3167トン(同35%増、同5%減)
3位 韓国 2万8406トン(同6%減、同8%減)うちジャンボピーマン1万3906トン(同15%減、同27%減)、その他調整野菜1万1524トン(同12%増、同40%増)、生鮮トマト(同14%増、同8%減)
生鮮野菜のうち、最も輸入量が多かったのはたまねぎで、10万1464トン(令和2年同期比4080トン減、4%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の9万6624トン、第2位がニュージーランドの3050トン、第3位が米国の753トンであった。春までは国産品が豊作基調で市場入荷量が安定していた中、COVID-19による緊急事態宣言発令により外食産業などの需要が大きく落ち込んだことに加え、主要な輸入先国である中国の作付面積減少などにより、前年をやや下回った。
たまねぎに次いで輸入量が多かったのはかぼちゃで、7万7329トン(同3035トン増、4%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がニュージーランドの5万1194トン、第2位がメキシコの2万6005トン、第3位が豪州の120トンであった。主要な輸入先国であるメキシコで、低温により生育が遅れていたものの収穫が一気に進んだことに加え、2020年12月のコンテナ不足による出荷遅れから船便の到着がずれ込んだことなどにより、前年をやや上回った。
かぼちゃに次いで輸入量が多かったのはにんじんで、3万9629トン(同3779トン増、11%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の3万3648トン、第2位がベトナムの2993トン、第3位が台湾の1946トンであった。COVID-19による緊急事態宣言発令により外食産業などの需要が大きく落ち込んだものの、国産品の価格が高値で推移したことから前年をかなり大きく上回った。
冷凍野菜のうち、最も輸入量が多かったのはばれいしょで、18万9048トン(令和2年同期比5018トン減、3%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の13万87トン、第2位がベルギーの1万8653トン、第3位がカナダの1万6116トンであった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらないことに加え、在庫調整により、前年をやや下回る輸入量となったとみられる。
ばれいしょに次いで輸入量が多かったのはその他の冷凍野菜で、16万5430トン(同5065トン増、3%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の7223トン、第2位が米国の2349トン、第3位がニュージーランドの637トンであった。
その他の冷凍野菜に次いで輸入量が多かったのはえだまめで、3万2184トン(同6287トン減、16%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の1万4376トン、第2位がタイの9175トン、第3位が7211トンであった。COVID-19による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などでアルコールを提供する飲食店の営業自粛や営業時間短縮などによる需要の減少のほか、在庫調整により、前年を大幅に下回る輸入量となったとみられる。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別では、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで8278トン(同1140トン減、12%減)、トマト加工品のピューレ等関割以外で4万9646トン(同7129トン減、13%減)などの輸入量が減少した。