[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
野菜 野菜分野の各種業務の情報、情報誌「野菜情報」の記事、統計資料など

ホーム > 野菜 > 野菜の情報 > 2 野菜の輸入動向(令和3年6月および1~6月)

需給動向 野菜情報 2021年9月号

2 野菜の輸入動向(令和3年6月および1~6月)

印刷ページ
野菜振興部

<令和3年6月の野菜輸入動向のポイント>

1.6月の野菜輸入量:23万127トン(前年同月比4%増)
 うち生鮮野菜6万112トン(同1%増)、冷凍野菜9万8576トン(同16%増)、塩蔵等野菜5366トン(同10%減)、乾燥野菜3625トン(同1%減)
2.輸入野菜上位品目
生鮮野菜:たまねぎ2万228トン(同3%減)、かぼちゃ9157トン(同50%増)、にんじん6620トン(同5%減)、ねぎ3746トン(同17%減)、ジャンボピーマン3526トン(同21%減)、ばれいしょ3491トン(同7%増)、ごぼう3396トン(同31%増)、キャベツ2057トン(同34%減)、にんにく1869トン(同12%増)、しょうが1365トン(18%増)
冷凍野菜:ばれいしょ3万6627トン(同27%増)、その他の冷凍野菜2万9244トン(同12%増)、えだまめ6436トン(同6%減)、スイートコーン4871トン(同3%減)、ブロッコリー4634トン(同3%増)
塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜2843トン(同22%増)、きゅうり及びガーキン1139トン(同42%減)、しょうが745トン(同32%減)
3.輸入先国上位3位
1位 中国 11万1533トン(同7%増)うちその他冷凍野菜2万4200トン(同12%増)、その他調製野菜1万460トン(増減なし)、生鮮たまねぎ1万9141トン(増減なし)
2位 米国 4万3488トン(同11%増)うち冷凍ばれいしょ2万6324トン(同29%増)、トマト加工品4358トン(同21%減)、その他調製野菜3268トン(同14%減)
3位 韓国 5977トン(同17%減)うちジャンボピーマン3437トン(同21%減)、その他調製野菜1956トン(同2%増)、生鮮トマト359トン(増減なし)

(1)令和3年6月(速報値)

 令和3年6月の野菜輸入量は、23万127トン(前年同月比8302トン増、4%増)となった。生鮮野菜、冷凍野菜、酢調製野菜およびその他調製野菜が前年同月を上回ったことから、全体の輸入量は同4%増と前年同月をやや上回った(図1、表1)。

図1

表1

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、キャベツ、ジャンボピーマン、ねぎなどが前年を大幅に下回ったものの、かぼちゃ、ごぼう、しょうがなどが前年を大幅に上回ったことから、全体での輸入量は前年同月比1%増と前年をわずかに上回った(図2)。

図2

 主な品目のうち最も増加率が高かったのはかぼちゃで、9157トン(同3051トン増、50%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がメキシコの8925トン、第2位がニュージーランドの192トン、第3位が豪州の40トンであった。前年が主な輸入先国であるメキシコのひょう害や大雨による不作で輸入量が大幅に減少したことから、前年を大幅に上回った。
 かぼちゃに次いで増加率が高かったのはごぼうで、3396トン(同800トン増、31%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の3336トン、第2位が台湾の60トンであった。2020年産秋作の作柄が良好だったことに加え、前年が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で加工・業務用需要が大きく落ち込んだことにより大幅に輸入量が減少したことから、前年を大幅に上回った。
 ごぼうに次いで増加率が高かったのはしょうがで、1365トン(同208トン増、18%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1281トン、第2位がタイの84トンであった。前年がCOVID-19による外食産業などの需要の減少により加工・業務用需要が大きく減少したことや、中国およびタイが天候不順で減産となったことから、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはキャベツで、2057トン(同1068トン減、34%減)となった。全量中国からの輸入であった。前月同様、COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらない中、国産品の価格が安値で推移したことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。
 キャベツに次いで減少率が高かったのはジャンボピーマンで、3526トン(同914トン減、21%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が韓国の3437トン、第2位がオランダの64トン、第3位がカナダの25トンであった。前年に韓国産の輸入量が生産の回復により増加したことから、前年をかなりの程度下回る輸入量となった。
 ジャンボピーマンに次いで減少率が高かったのはねぎで、3746トン(同743トン減、17%減)となった。全量中国からの輸入であった。COVID-19により港湾作業が停滞したことに加え、作付面積が減少した中国からの輸入量が減少したことから、前年を大幅に下回る輸入量となった(表2)。

表2

(3)冷凍野菜等

  冷凍野菜の輸入量は、えだまめ、スイートコーンなどが前年を下回ったものの、さといも、えんどう、ほうれんそう等などが前年を大幅に上回ったことから、全体では前年同月比16%増と前年を大幅に上回った(図3)。 

図3

 主な品目のうち最も増加率が高かったのはさといもで、2323トン(同617トン増、36%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の2313トン、第2位が台湾の10トンであった。
 さといもに次いで増加率が高かったのはえんどうで、1132トン(同294トン増、35%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の616トン、第2位が米国の295トン、第3位がニュージーランドの116トンであった。
 えんどうに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、3989トン(同901トン増、29%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の3847トン、第2位がイタリアの66トン、第3位が台湾の34トンであった。
 これらの品目は、前年が在庫調整のほか、COVID-19による外食産業などの業務用需要の減少により輸入量が減少したことから、前年を大幅に上回った。
 一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはえだまめで、6436トン(同422トン減、6%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の2971トン、第2位がタイの1663トン、第3位が中国の1582トンであった。
 えだまめに次いで減少率が高かったのはスイートコーンで、4871トン(同146トン減、3%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の2900トン、第2位がタイの832トン、第3位が中国の473トンであった。
 これらの品目は、COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらないことに加え、在庫調整により、前年を下回る輸入量となったとみられる(表3)。

表3

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1139トン(同826トン減、42%減)、酢調製野菜のしょうがで1250トン(同420トン増、51%増)、トマト加工品のピューレ等関割以外で9747トン(同845トン減、8%減)、その他調製野菜のたけのこで4764トン(同1242トン増、35%増)などであった。

 
参考1
参考2

参考3
参考4
 

<令和3年1~6月の野菜輸入動向のポイント>

1 1月~6月の野菜輸入量:131万4159トン(令和2年同期比3%減、令和元年同期比8%減)

 生鮮野菜36万9548トン(同1%減、同20%減)、冷凍野菜53万3541トン(同1%減、同1%減)、塩蔵等野菜3万5430トン(同7%減、同16%減)、乾燥野菜2万2776トン(同6%増、同8%減)

2 輸入野菜上位品目

生鮮野菜:たまねぎ10万1464トン(同4%減、同34%減)、かぼちゃ7万7329トン(同4%増、同1%増)、にんじん3万9629トン(同11%増、同3%増)、ばれいしょ2万3167トン(同35%増、同5%減)、ごぼう2万2337トン(同31%増、同7%増)、ねぎ2万330トン(同11%減、同31%減)、ジャンボピーマン1万6088トン(同14%減、同24%減)、にんにく1万1500トン(同10%増、同6%増)、しょうが1万589トン(同2%増、同5%減)、メロン8601トン(同18%減、同41%減)

冷凍野菜:ばれいしょ18万9048トン(同3%減、同3%減)、その他の冷凍野菜16万5430トン(同3%増、同4%増)、えだまめ3万2184トン(同16%減、同17%減)、ブロッコリー3万158トン(同3%増、同4%増)、スイートコーン2万3611トン(同7%減、同7%減)

塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜1万5756トン(同5%減、同17%減)、きゅうり及びガーキン8278トン(同12%減、同3%減)、しょうが6306トン(同6%減、同22%減)

3 輸入先上位3位

1位 中国 64万2385トン(増減なし、同10%減)うちその他冷凍野菜14万2092トン(同6%増、同7%増)、その他調製野菜12万1601トン(同2%減、同5%減)、生鮮たまねぎ9万6624トン(同3%減、同29%減)

2位 米国 22万1443トン(同9%減、同14%減)うち冷凍ばれいしょ13万87トン(同9%減、同5%減)、トマト加工品2万3687トン(同16%減、同7%減)、生鮮ばれいしょ2万3167トン(同35%増、同5%減)

3位 韓国 2万8406トン(同6%減、同8%減)うちジャンボピーマン1万3906トン(同15%減、同27%減)、その他調整野菜1万1524トン(同12%増、同40%増)、生鮮トマト(同14%増、同8%減)

(1)令和3年1~6月(速報値)

 令和3年上半期(1~6月)の野菜輸入量は131万4159トン(令和2年同期比3%減)、生鮮野菜は36万9548トン(同1%減)、冷凍野菜53万3541トン(同1%減)、塩蔵等野菜3万5430トン(同7%減)、乾燥野菜2万2776トン(同6%増)と、全体として前年をやや下回る水準となった。新型コロナ禍で1~3月と4~6月の2回緊急事態宣言が発令され、外食などの加工・業務用需要の低迷が継続したが、対象地域が限定されていたため令和2年4~5月の全都道府県を対象とした1回目の緊急事態宣言ほどの影響がなかったことや輸入先国の輸送停滞・労働力不足などから、生鮮野菜の輸入量は前年をわずかに下回る程度となった。また、乾燥野菜および酢調製野菜の輸入量は前年を上回り、野菜輸入量は前年をやや下回る水準となった。
 品目別(生鮮)には、たまねぎ10万1464トン(令和2年同期比4%減)、かぼちゃ7万7329トン(同4%増)、にんじん3万9629トン(同11%増)、ばれいしょ2万3167トン(同35%増)、ごぼう2万2337トン(同31%増)など前年同期から回復傾向にある。
 COVID-19拡大前の令和元年上半期と比べると、令和3年上半期の野菜輸入量は令和元年同期比8%減、生鮮野菜同20%減、冷凍野菜同1%減、塩蔵等野菜同16%減、乾燥野菜同8%減と、家庭内の巣ごもり需要の高まりで冷凍野菜はほぼCOVID-19拡大前の水準に回復したが、生鮮野菜、塩蔵等野菜、乾燥野菜は加工・業務用需要の低迷などが継続し、COVID-19拡大前の水準には回復していない。
 品目別(生鮮)には、たまねぎ令和元年同期比34%減、かぼちゃ同1%増、にんじん同3%増、ばれいしょ同5%減、ごぼう7%増、ねぎ同31%減、ジャンボピーマン同24%減など、品目によってCOVID-19拡大前の水準に回復しているものと回復していないものがある。

(2)生鮮野菜

 生鮮野菜のうち、最も輸入量が多かったのはたまねぎで、10万1464トン(令和2年同期比4080トン減、4%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の9万6624トン、第2位がニュージーランドの3050トン、第3位が米国の753トンであった。春までは国産品が豊作基調で市場入荷量が安定していた中、COVID-19による緊急事態宣言発令により外食産業などの需要が大きく落ち込んだことに加え、主要な輸入先国である中国の作付面積減少などにより、前年をやや下回った。

 たまねぎに次いで輸入量が多かったのはかぼちゃで、7万7329トン(同3035トン増、4%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がニュージーランドの5万1194トン、第2位がメキシコの2万6005トン、第3位が豪州の120トンであった。主要な輸入先国であるメキシコで、低温により生育が遅れていたものの収穫が一気に進んだことに加え、2020年12月のコンテナ不足による出荷遅れから船便の到着がずれ込んだことなどにより、前年をやや上回った。

 かぼちゃに次いで輸入量が多かったのはにんじんで、3万9629トン(同3779トン増、11%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の3万3648トン、第2位がベトナムの2993トン、第3位が台湾の1946トンであった。COVID-19による緊急事態宣言発令により外食産業などの需要が大きく落ち込んだものの、国産品の価格が高値で推移したことから前年をかなり大きく上回った。

(3)冷凍野菜等

 冷凍野菜のうち、最も輸入量が多かったのはばれいしょで、18万9048トン(令和2年同期比5018トン減、3%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の13万87トン、第2位がベルギーの1万8653トン、第3位がカナダの1万6116トンであった。COVID-19により外食産業などの需要が回復しきらないことに加え、在庫調整により、前年をやや下回る輸入量となったとみられる。

 ばれいしょに次いで輸入量が多かったのはその他の冷凍野菜で、16万5430トン(同5065トン増、3%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の7223トン、第2位が米国の2349トン、第3位がニュージーランドの637トンであった。

 その他の冷凍野菜に次いで輸入量が多かったのはえだまめで、3万2184トン(同6287トン減、16%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の1万4376トン、第2位がタイの9175トン、第3位が7211トンであった。COVID-19による緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などでアルコールを提供する飲食店の営業自粛や営業時間短縮などによる需要の減少のほか、在庫調整により、前年を大幅に下回る輸入量となったとみられる。

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別では、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで8278トン(同1140トン減、12%減)、トマト加工品のピューレ等関割以外で4万9646トン(同7129トン減、13%減)などの輸入量が減少した。

 
参考5




このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.