冷凍野菜の輸入量は、ほうれんそう等、えんどう、ブロッコリーなどが前年を上回ったものの、ばれいしょ、えだまめ、いんげん豆等などが前年を下回ったことから、全体では前年同月比4%減と前年をやや下回った(図3)。
主な品目のうち増加したのはほうれんそう等で、5923トン(同895トン増、18%増)となった。輸入先別の内訳は第1位が中国の5666トン、第2位がイタリアの120トン、第3位がエクアドルの50トンであった。堅調な家庭向け冷凍野菜需要を背景に、前年を大幅に上回った。
ほうれんそう等に次いで増加率が高かったのはえんどうで、1078トン(同132トン増、14%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1290トン、第2位が米国の141トン、第3位がニュージーランドの116トンであった。
えんどうに次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、6336トン(同623トン増、11%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国3606トン、第2位がエクアドルの2551トン、第3位がグアテマラの139トンであった。これらの品目は、堅調な家庭向け冷凍野菜需要を背景に、前年をかなり大きく上回った。
一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはばれいしょで、2万8196トン(同6403トン減、19%減)となった。輸入先別の内訳は第1位が米国の2万643トン、第2位がベルギーの1987トン、第3位が中国の1828トンであった。COVID-19による外食産業などの業務用需要の減少により、輸入量は前年を大幅に下回った。
ばれいしょに次いで減少率が高かったのはえだまめで、5082トン(同809トン減、14%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の2048トン、第2位が中国の1655トン、第3位がタイの986トンであった。
えだまめに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、2148トン(同252トン減、11%減)となった。輸入先別の内訳は第1位が中国の1290トン、第2位がタイの603トン、第3位がベルギーの99トンであった。これらの品目は、COVID-19による外食産業などの業務用需要の減少により、輸入量が減少したとみられる(表3)。
生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1461トン(同30トン増、2%増)、酢調製野菜のしょうがで1883トン(同130トン増、7%増)、トマト加工品のピューレ等関割以外で6760トン(同351トン増、5%増)、その他調製野菜のたけのこで5735トン(同384トン減、6%減)などであった。