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需給動向 2 (野菜情報 2020年9月号)


2 野菜の輸入動向(令和2年6月)

野菜振興部


【ポイント】

1.6月の野菜輸入量  22万1815トン(前年同期比4%減)  うち①生鮮野菜5万9572トン(同14%減)、②冷凍野菜8万5216トン(同5%減)、    ③塩蔵等野菜5955トン(同6%減)、④乾燥野菜3659トン(同6%減)   2.輸入野菜上位品目 ①生鮮野菜:たまねぎ2万816トン(同20%減)、にんじん6996トン(同10%増)、         かぼちゃ6106トン(同21%減)、ねぎ4489トン(同6%減)、ジャンボピーマン4440トン(同9%増)。 ②冷凍野菜:ばれいしょ2万8800トン(同12%減)、その他の冷凍野菜2万6017トン(増減なし)、えだまめ6858トン(同14%減) ③塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜2328トン(同22%減)、きゅうり及びガーキン1965トン(同73%増)、しょうが1089トン(同18%減)   3.輸入先上位3位 1位 中国 10万4302トン(同10%減)うち生鮮たまねぎ1万9158トン(同20%減)、生鮮にんじん6780トン(同10%増)、                            冷凍ほうれんそう等2728トン(同20%減) 2位 米国 3万9156トン(同7%減)うち冷凍ばれいしょ2万439トン(同14%減)、トマト加工品5493トン(同1%増)、                            にんじんジュース1928トン(同29%増) 3位 韓国 7220トン(同29%増)うちジャンボピーマン4362トン(同12%増)、その他調整野菜1910トン(同54%増)

(1)令和2年6月(速報値)

令和2年6月の野菜輸入量は、22万1815トン(前年同月比9226トン減、4%減)となった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による緊急事態宣言が解除となったものの、COVID-19による外食産業などの需要の減少で、加工・業務用需要が回復しなかったことにより、トマト加工品以外のすべての類別で前年同月を下回ったことから、全体の輸入量は4%減と前年同月をやや下回った(図1、表1)。

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(2)生鮮野菜

生鮮野菜の輸入量はにんじん、ジャンボピーマン、キャベツなどが前年をかなりの程度上回ったものの、ごぼう、かぼちゃ、しょうがなどの多くの品目が前年を大幅に下回ったことから、全体での輸入量は前年同月比14%減と前年をかなり大きく下回った(図2)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのは、にんじんで6996トン(同643トン増、10%増)、輸入先別の内訳は、第1位が中国の6780トン、第2位が豪州の127トン、第3位がニュージーランドの74トンであった。

にんじんに次いで増加率が高かったのはジャンボピーマンで、4440トン(同383トン増、9%増)で、輸入先別の内訳は、第1位が韓国の4362トン、第2位がオランダの58トン、第3位がカナダの20トンであった。

ジャンボピーマンに次いで増加率が高かったのはキャベツで、3125トン(同190トン増、6%増)で、輸入先別の内訳は、第1位が中国の3111トン、第2位がベトナムの8トン、第3位が韓国ン6トンであった。これらの品目は、家計需要が堅調な中、曇天や低温などの天候不良により市場価格が前年を大幅に上回ったことから、前年をかなりの程度上回る輸入量となった。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのは、ごぼうで2596トン(同915トン減、26%減)、輸入先別の内訳は、第1位が中国の2511トン、第2位が台湾の85トンであった。COVID-19による外食産業などの需要の減少により、加工・業務用需要が大きく減少したことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。

ごぼうに次いで減少率が高かったのはかぼちゃで、6106トン(同1608トン減、21%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位がメキシコの6094トン、第2位が豪州の9トン、第3位が韓国ン3トンであった。前月に引き続き、主な輸入先国であるメキシコが、2月の霜害(ソノラ州)および多雨(シナロア州)により減産したことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。

かぼちゃに次いで減少率が高かったのはしょうがで、1156トン(同291トン減、20%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1070トン、第2位がタイの62トン、第3位がインドネシアの25トンであった。ごぼうと同様に、COVID-19による外食産業などの需要の減少により加工・業務用需要が大きく減少したこと、中国およびタイにおける天候不順による減産から、前年を大幅に下回る輸入量となった(表2)。

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(3)冷凍野菜等

冷凍野菜の輸入量は、スイートコーン、混合冷凍野菜、ブロッコリーなどが前年を上回ったものの、ほうれんそう等、えだまめ、ばれいしょなどが前年を下回ったことから、全体では前年同月比5%減と前年をやや下回った(図3)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのはスイートコーンで、5016トン(同1192トン増、31%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が米国の3119トン、第2位がタイの755トン、第3位が中国の431トンであった。

スイートコーンに次いで増加率が高かったのは混合冷凍野菜で、1849トン(同157トン増、9%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位が中国の1012トン、第2位が米国の568トン、第3位がニュージーランドの81トンであった。

混合冷凍野菜に次いで増加率が高かったのはブロッコリーで、4481トン(同172トン増、4%増)となった。輸入先別の内訳は、第1位がエクアドルの2478トン、第2位が中国の1873トン、第3位がグアテマラの57トンであった。これらの品目は、前年同月の輸入量が少なかったことに加え、業務用需要が減少する一方で、家計需要が増加したことから前年を上回った。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはほうれんそう等で、3088トン(同659トン減、18%減)となった。輸入先別の内訳は第1位が中国の2728トン、第2位がイタリアの133トン、第3位が台湾の66トンであった。

ほうれんそう等に次いで減少率が高かったのはえだまめで、6858トン(同1099トン減、14%減)となった。輸入先別の内訳は、第1位が台湾の3041トン、第2位がタイの2203トン、第3位が中国の1302トンであった。

えだまめに次いで減少率が高かったのはばれいしょで、2万8800トン(同3928トン減、12%減)となった。輸入先別の内訳は第1位が米国の2万439トン、第2位がベルギーの3301トン、第3位がオランダの2443トンであった。これらの品目は、在庫調整のほか、外食産業などの業務用需要の減少により輸入量が減少したとみられる(表3)。

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生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1965トン(同832トン増、73%増)、酢調整野菜のしょうがで830トン(同427トン減、34%減)、トマト加工品のピューレ等関割以外で1万592トン(同3302トン増、45%増)などであった。

●令和2年1月~6月の輸入動向

(1)1月〜6月の野菜輸入量:134万8033トン(前年同期比6%減)

①生鮮野菜37万2098トン(同19%減)、②冷凍野菜53万8464トン(増減なし)、③塩蔵等野菜3万8323トン(同9%減)、④乾燥野菜2万1585トン(同12%減)。

(2)輸入野菜上位品目

 ①生鮮野菜:たまねぎ10万5544トン(同31%減)、かぼちゃ7万4295トン(同3%減)、にんじん3万5849トン(同%減)、ねぎ2万2802トン(同23)、ジャンボピーマン1万8714トン(同11%減)。

 ②冷凍野菜:ばれいしょ19万4085トン(増減なし)、その他の冷凍野菜16万370トン(同1%増)、えだまめ3万8471トン(増減なし)、ブロッコリー2万9165トン(増減なし)、スイートコーン2万5496トン(増減なし)

 ③塩蔵等野菜:その他塩蔵等野菜1万6507トン(同13%減)、きゅうり及びガーキン9418トン(同11%増)、しょうが6825トン(同16%減)

(3)輸入先上位

 1位 中国 64万2651トン(同10%減)うち生鮮たまねぎ9万9263トン(同28%減)、生鮮にんじん3万3479トン(同2%減)、冷凍ほうれんそう等2万707トン(同6%減)

 2位 米国 24万2268トン(同6%減)うち冷凍ばれいしょ14万3263トン(同1%増)、トマト加工品2万8130トン(同11%増)、にんじんジュース1万1709トン(同7%増)

 3位 韓国 3万155トン(同2%減)うちジャンボピーマン1万6293トン(同14%減)、その他調整野菜1万302トン(同25%増)

令和2年月~月は、主要な輸入先国である中国でCOVID-19が発生したことで生産や港湾作業が停滞したこと、その後、わが国でもCOVID-19の感染が拡大し、4月から5月までは緊急事態宣言が発令されたことで、家庭内需要は大きく伸びたものの外食需要が激減した。緊急事態宣言解除後の6月は、旺盛な家庭内需要が継続する中、国産野菜が、しゅおよび定植期の過乾燥、その後の大雨による過湿、寡日照などに起因する市場価格高となったものの、外食需要が回復しなかったことに加え、輸入先の不作傾向、COVID-19による港湾作業の遅れなどから、生鮮野菜をはじめとした野菜輸入量は前年を大幅に下回った。

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