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需給動向 2 (野菜情報 2020年2月号)


2 野菜の輸入動向(令和元年11月)

野菜振興部


【要約】

 11月の輸入量は、国産野菜の順調な供給量を背景に生鮮野菜は前年同月比23%と大幅に減少し、全体でも9%の減少となった。

(1) 令和元年11月(速報値)

令和元年11月の野菜輸入量は、22万3747トン(前年同月比2万2920トン減、9%減)となった。冷凍野菜およびその他以外の類別が前年同月を下回ったことから、全体の輸入量は同9%減と前年をかなりの程度下回った(図1、表1)。

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(2) 生鮮野菜

生鮮野菜の輸入量は、しょうがなどが前年を上回ったものの、キャベツ、にんじん、たまねぎなどが前年を大幅に下回ったことから、全体での輸入量は前年同月比23%減と前年を大幅に下回った(図2)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのはしょうがで、1536トン(同118トン増、8%増)となった。国別の内訳は、第1位が中国の1495トン、第2位がタイの22トン、第位がインドネシアの20トンであった。前年は、中国の主産地が生育期の天候不順により生産量が少なかったことから、前年をかなりの程度上回る輸入量となった。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはキャベツで、1959トン(同3291トン減、63%減)で、国別の内訳は、第1位が中国の1906トン、第2位が台湾の39トン、第3位が米国の13トンであった。

キャベツに次いで減少率が高かったのはにんじんで、6599トン(同2338トン減、26%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の6369トン、第2位が豪州の220トン、第3位が米国の9トンであった。

にんじんに次いで減少率が高かったのはたまねぎで、2万629トン(同6043トン減、23%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の2万159トン、第2位が米国の470トンであった。これらの品目は、国産品の価格が安価で推移したことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。(表2)。

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(3)冷凍野菜等

冷凍野菜の輸入量は、えだまめ、ばれいしょなどが前年を上回ったことから、いちご、ほうれんそう等、いんげん豆等などが前年を下回ったものの、全体では前年同月比2%と前年をわずかに回った(図3)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのはえだまめで、5719トン(同544トン増、11%増)となった。国別の内訳は、第1位が台湾の2315トン、第2位が中国の1624トン、第3位がタイの1538トンであった。在庫調整により輸入量が増加したとみられる。

えだまめに次いで増加率が高かったのはばれいしょで、3万4036トン(同578トン増、2%増)となった。国別の内訳は第1位が米国の2万5230トン、第2位がベルギーの2384トン、第3位がオランダの2289トンであった。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいちごで、1924トン(同392トン減、17%減)となった。国別の内訳は第1位が中国の1315トン、第2位が米国の178トン、第3位がチリの111トンであった。在庫調整により輸入量が減少したとみられる。

いちごに次いで減少率が高かったのはほうれんそう等で、4766トン(同635トン減、12%減)となった。国別の内訳は第1位が中国の4474トン、第2位がイタリアの133トン、第3位が台湾の93トンであった。

ほうれんそう等に次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1972トン(同194トン減、9%減)となった。国別の内訳は第1位が中国の1157トン、第2位がタイの533トン、第3位がベルギーの94トンであった。前月同様、主要な輸入先国である中国において、低温多雨により減産となったため、前年をかなりの程度下回る輸入量となった(表3)。

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生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、トマト 加工品の混合野菜ジュースで1574トン(同750トン増、91%増)、トマトピューレ等関割で1748トン(同1998トン減、53%減)、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンで1442トン(同192トン減、12%減)などであった。

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