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需給動向 2 (野菜情報 2019年3月号)


2 野菜の輸入動向(平成30年12月)

野菜需給部


【要約】

 12月の輸入量は、冷凍野菜が前年よりかなり増加したものの、他の類別が前年より減少したことから、全体では、前年並みとなった。また、平成30年通年では、国産野菜の不作により、生鮮野菜、冷凍野菜の輸入量が増加し、全体では6%の増加となった。

(1)平成30年12月(速報値)

平成30年12月の野菜輸入量は、24万4629トン(前年同月比454トン減、0%減)となった。類別で見ると、冷凍野菜で前年同月を上回ったものの、冷凍野菜以外の類別が前年を下回ったことから、全体の輸入量は前年並みとなった(図1、表1)。

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(2) 生鮮野菜

生鮮野菜の輸入量は、ごぼう、たまねぎなどの品目が前年を上回ったものの、結球レタス、キャベツ、メロンなどが前年を大幅に下回ったことから、全体での輸入量は前年同月比6%減と6カ月ぶりに前年を下回った(図2)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのは、ごぼうの4769トン(同720トン増、18%増)であった。国別の内訳は、第1位が中国の4757トン、第2位が台湾で12トンであった。中国の主産地において台風や大雨による影響で生産量が減少しているものの、夏以降の国内産の価格が高値で推移したことから、対前年で輸入量が増加した。

ごほうに次いで増加率が高かったのはたまねぎで、2万6742トン(同2390トン増、10%増)であった。国別の内訳は、第1位が中国の2万3407トン、第2位が米国の3335トンであった。主産地において、前月に引き続き天候不順による小玉傾向に伴い、加工業者などから歩留まりのいい輸入物に引き合いが強かったことなどから、輸入量が前年をかなりの程度上回った。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのは結球レタスで、1889トン(同1857トン減、50%減)となった。国別の内訳は、第1位が台湾の1788トン、第2位が韓国の41トンであった。前年は、秋の天候不順および台風の影響によ価格高騰輸入量が大幅に増加した、本年は天候に恵まれ生育順調であったことから、対前年では大幅に下回る輸入量となった。

結球レタスに次いで減少率が高かったのは、キャベツで3273トン(同1802トン減、36%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の2584トン、第2位が台湾の311トンであった。結球レタスと同様、前年は価格が高騰し、輸入量が大幅に増加したことに加え、本年は天候に恵まれ生育は順調であったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。

キャベツに次いで減少率が高かったのは、メロンで1376トン(同420トン減、23%減)となった。国別の内訳は、第1位メキシコの609トン、第2位が豪州の425トンであった。主産地のメキシコにおいて、低温・降雪による大幅な減産から、前年を大幅に下回る輸入量となった(表2)。

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(3)冷凍野菜等

冷凍野菜の輸入量は、いんげん豆等、いちごなどが前年を下回ったものの、ブロッコリー、ほうれんそう等、えだまめなどの主要品目において、前年を上回ったことから、全体では9%増と前年をかなりの程度上回った(図3)。

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主な品目のうち増加率が高かったのはブロッコリーで、5886トン(同1589トン増、37%増)となった。国別の内訳は第1位が中国の3127トン、第2位エクアドルの2437トンであった。北海道において夏季の長雨などの天候不順の影響で大幅に減産となったことから、引き続き輸入量が増加したとみられる。

ブロッコリーに次いで増加率が高かったのはほうれんそう等で、5484トン(同798トン増、17%増)となった。国別の内訳は第中国の5131トン、第2位が台湾の98トンであった。九州産地において、秋の天候不順の生育遅れによる減産を見込んだことに伴い、輸入物の引き合いが強ま、引き続き前年を大幅に上回った。

ほうれんそう等に次いで増加率が高かったのはえだまめで、5301トン(同621トン増、13%増)となった。国別の内訳は第1位台湾の2135トン、第2位が中国の1637トンであった。在庫調整により輸入量が増加したとみられる。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいんげん豆等で、2021トン(同422トン減、17%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の1087トン、第2位がタイの727トンであった。在庫調整により輸入量が減少したとみられる。

いんげん豆等に次いで減少率が高かったのはいちごで、1865トン(同40トン減、2%減)となった。国別の内訳は第1位中国の1335トン、第2位がペルーの185トンであった(表3)。

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生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、酢調製野菜のしょうがで1615トン(同204トン減、11%減)、その他調製野菜のスイートコーンで5681トン(同705トン増、14%増)、にんじんジュースで2122トン(同270トン減、11%減)などであった。

(4)平成30年の輸入動向

平成30年の全体の輸入量は、292万8436トン(前年比17万6324トン増、6%増)となった。

類別では、生鮮野菜が、キャベツ、結球レタス、はくさいなどの葉物野菜を中心に、29年の秋において、台風および天候不順の影響により、国産の価格が高騰したことから春先まで輸入量が大幅に増加した。7月に入り猛暑と干ばつ、その後の北日本の長雨、西日本の大雨と台風といった天候不順が重なり国内産が品薄となり、再び輸入量が増加したことから、年間の輸入量は98万3485トン(同12万1412トン増、14%増)と前年をかなり大きく上回った。

このほか、冷凍野菜が107万5299トン(同4万9439トン増、5%増)、塩蔵等野菜が8万6207トン(同176トン減、0%減)、乾燥野菜が4万6544トン(同296トン増、1%増)、酢調製野菜が3万2207トン(同3417トン減、10%減)、トマト加工品が25万9474トン(同2110トン増、1%増)、その他調製野菜が42万6746トン(同9506トン増、2%増)、その他が1万8474トン(同2845トン減、13%減)となり、冷凍野菜が生鮮野菜と同様、国内産の不作の影響から前年をやや上回った。

また、輸入金額は、5072億円(同167億円増、3%増)となり、前年をやや上回った(図4)。

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