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需給動向 2 (野菜情報 2018年6月号)


2 野菜の輸入動向(平成30年3月)

野菜需給部


【要約】

 3月の輸入量は、昨秋の天候不順の影響により、はくさいやキャベツなどの生鮮野菜が前年比41%増と大幅な増加となり、全体でも10%増とかなりの増加となった。

(1) 平成30年3月(速報値)

平成30年3月の野菜輸入量は、28万5722トン(前年同月比2万5498トン増、10増)となった。類別で見ると、冷凍野菜、塩蔵等野菜、その他調製野菜などで前年同月を下回ったものの、輸入量全体の約半数を占める生鮮野菜13万8484トン(同4万244トン増、41%増)と前年を大幅に増加したことから、全体の輸入量は同10増と前年をかなり上回った(図1、表1)。

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(2) 生鮮野菜

生鮮野菜の輸入量は、ジャンボピーマンやごぼうなどが前年をかなり大きく下回ったものの、はくさい、キャベツ、結球レタスなどの主要な品目が大幅に上回ったことから、全体での輸入量は前年同月比41%増と、前年を大幅に上回った(図2)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのは、はくさいの、5211トン(同4928トン増、1740%増)であった。国別の内訳は、第1位が中国の3431トン、第2位が韓国の1780トンであった。国産が昨秋の天候不順などの影響による大幅な減少から、引き続き加工・業務用需要が強く、輸入量が前年を大幅に上回った。

はくさい次いで増加率が高かったのはキャベツで、2万7586トン(同2万265トン増、277%増)となった。国別の内訳は、第1位が中国の1万7786トン、第2位が台湾の4507トンであった。はくさいと同様に、引き続き加工・業務用需要が強く、輸入量が前年を大幅に上回った。

次いで増加率が高かったのは結球レタスで、2984トン(同1729トン増、138%増)となった。国別の内訳は、第1位が台湾の2605トン、第2位が米国の295トンであった。はくさい、キャベツと同様に、引き続きカット野菜などの加工・業務用需要が強く、輸入量が大幅に増加した。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはジャンボピーマンで、2908トン(同929トン減、24%減)となった。国別の内訳は、第1位が韓国の2578トン、第2位がニュージーランドの315トンであった。韓国の多雨、日照不足などによる天候不順の影響から、輸入量が減少した。

次いで減少率が高かったのはごぼうで、4020トン(同809トン減、17%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の4011トン、第2位が台湾の9トンであった。前年は、国内産の作柄不良による輸入が増加したが、本年は、国内産の生育が平年並みに回復したこともあり、輸入量が減少した(表2)

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(3) 冷凍野菜等

冷凍野菜の輸入量は、いちごが前年を大幅に上回ったものの、いんげん豆等、さといも、ほうれんそう等などの品目において、前年を大幅に下回っていることから、全体では9%減と前年をかなりの程度下回った(図3)。

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主な品目のうち増加率が高かったのはいちごで、2135トン(同556トン増、35%増)となった。国別の内訳は第1位が中国の802トン、第2位がチリの800トンであった。前年が、在庫調整のため大幅に減少したことにより、本年の輸入量は増加したものとみられる。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはいんげん豆等で1719トン(同572トン減、25%減)となった。国別の内訳は、第1位がタイの779トン、第2位が中国の700トンであった。在庫調整により輸入量が減少したとみられる。

いんげん豆等に次いで減少率が高かったのはさといもで、2072トン(同656トン減、24%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の2061トン、第2位がベトナムの11トンであった。中国の国内需要の増加に伴い、輸入量が減少したものとみられる。

次いで減少率が高かったのはほうれんそう等で、3345トン(同549トン減、14%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の2988トン、第2位が台湾の104トンであった。前月の輸入増に伴う在庫調整により、輸入量が減少したとみられる(表3)

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生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のしょうがで1718トン(同159トン増、10%増)、その他調製野菜のたけのこで、5213トン(同1923トン減、27%減)などであった。

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