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需給動向 2 (野菜情報 2017年8月号)


2 野菜の輸入動向(平成29年5月)

野菜需給部


【要約】

 5月の野菜の輸入量は、キャベツやばれいしょなどの増加により大幅に増加した生鮮野菜をはじめ、多くの類別の増加により、全体でも19%と大幅な増加となった。

(1)平成29年5月(速報値)

平成29年5月の野菜輸入量は、26万171トン(前年同月比4万2428トン増、19%増)となった。類別に見ると、乾燥野菜でかなりの程度下回ったものの、輸入量全体の68%を占める生鮮野菜および冷凍野菜が前年をかなり大きく上回ったことから、全体の輸入量は同19%増と前年を大幅に上回った(図1、表1)。

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(2)生鮮野菜

生鮮野菜の輸入量は、ブロッコリーやメロンが前年と比較して大幅に減少したものの、キャベツやばれいしょをはじめとした主要な品目が大幅に増加したことから、全体では、30%増と前年を大幅に上回り、11カ月連続の増加となった(図2)。

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主な品目のうち最も増加率が高かったのはキャベツで、3410トン(同2680トン増、367%増)となった。国別の内訳は、第1位が中国の3269トン、第2位がオーストラリアの53トンであった。前年が中国の主産地の不作により価格が高騰し輸入量が減少したことに加え、春先までの、国産が低温、干ばつの影響で価格が高かったことから、一昨年、一昨々年並みの輸入量であったものの、輸入量が増加した。

キャベツに次いで増加率が高かったのはばれいしょで、7198トン(同2666トン増、59%増)となった。国別の内訳は、第1位が米国の7166トン、第2位が中国の32トンであった。国産の天候不順による大幅な出荷量の減少による価格の高騰の影響もあり、輸入量が増加したとみられる。

次いで増加率が高かったのはにんじんで、7392トン(同2455トン増、50%増)となった。国別の内訳は、第1位が中国の7094トン、第2位がニュージーランドの110トンであった。中国産は好天により、輸入価格が対前年比で大幅に下落したことに加え、前年の輸入量が寒波による不作で平年に比べて少なかったことなどから、かなり大きく上回る輸入量となった。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはブロッコリーで、1006トン(同873トン減、46%減)となった。国別の内訳は、第1位が米国の848トン、第2位がメキシコの158トンであった。国内産の出荷が順調であったことから、輸入量が減少したとみられる。

次いで減少率が高かったのはメロンで、3029トン(同793トン減、21%減)となった。国別の内訳は、第1位がメキシコの2879トン、第2位がグアテマラの65トンであった。メキシコ産の生育が前進したことで、本年の3月に集中したため5月の輸入量が減少したとみられる(表2)

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(3)冷凍野菜等

冷凍野菜の輸入量は、いちご、スイートコーン、えんどうなどが前年を大幅に上回るなど、主要な品目が前年を上回ったことから、全体では12%増と前年をかなり大きく上回った(図3)。

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主な品目のうち増加率が高かったのはいちごで2414トン(同637トン増、36%増)となった。国別の内訳は、第1位がエジプトの744トン、第2位が中国の661トンであった。在庫調整により、輸入量が増加したとみられる。

いちごに次いで増加率が高かったのはスイートコーンで、5658トン(同1268トン増、29%増)となった。第1位が米国の4053トン、第2位がタイの633トンであった。米国産は前年の輸入量が天候不良により減少したことに加え、ファストフードなどの国内需要が堅調傾向であったこともあり、一昨年並に輸入量が増加した。

次いで増加率が高かったのはえんどうで、1625トン(同336トン増、26%増)となった。国別の内訳は、第1位が中国の1023トン、第2位が米国の379トンであった。中国産は前年の輸入量が多雨、日照不足で不作により減少したことに加え、本年は主産地の生育が好天により順調であったこともあり、輸入量が増加したとみられる。

一方、主な品目のうち最も減少率が高かったのはさといもで、2010トン(同509トン減、20%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の2004トン、第2位がエクアドルの5トンであった。中国産が一昨年の安値による作付面積減少に加え、前年の天候不順により不作であったことから、輸入量が減少したとみられる。

さといもに次いで減少率が高かったのはいんげん豆等で、1695トン(同413トン減、20%減)となった。国別の内訳は、第1位が中国の992トン、第2位がタイの588トンであった。在庫調整により輸入量が減少したとみられる(表3)

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生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別において、大きな変動のあった主要な品目の輸入量は、塩蔵等野菜のしょうがで2104トン(同837トン増、66%増)、その他調製野菜のばれいしょで1084トン(同648トン増、148%増)などであった。

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