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需給動向 2 (野菜情報 2015年1月号)


野菜の輸入動向(平成26年10月分)

野菜需給部 調査情報部


【要約】

 10月は、生鮮野菜がたまねぎ、冷凍野菜がばれいしょと、輸入量の多い品目で大幅に減少するなど全ての類別で減少し、輸入量全体では、前年同月と比べ11%の減少となった。

1 野菜の輸入動向

(1)平成26年10月(速報値)

 平成26年10月の野菜輸入量は、20万1557トン(前年同月比2万5884トン減、11%減)となった。全ての類別において前年同月を下回ったことから、全体の輸入量も前年同月を大きく下回った(表1)。

(2) 生鮮野菜

 生鮮野菜の輸入量は、輸入量の多いたまねぎが大幅に減少したことから、2カ月連続で前年を下回った。

 たまねぎについては、2万6426トン(同1万451トン減、28%減)となった。北海道産が順調な生育となったことに加え、輸入量の大部分を占める中国産たまねぎが、基準値以上の農薬成分が検出された今年7月以降の中国側の検査強化によるコスト増を一因として減少したことにより、北海道産が不作で輸入量が多かった前年を大きく下回った。輸入国の内訳は、第1位が中国の2万3126トン、第2位が米国の3272トンであった。たまねぎに次いで輸入量が減少したのはメロンで、1716トン(同276トン減、14%減)となり、主要輸入国である米国産が天候不順により生育不良となったことから、前年をかなり下回った。輸入国の内訳は、第1位が米国の1385トン、第2位がメキシコの258トンであった。

 一方で前年と比べて、輸入量が大きく増加したのはキャベツとかぼちゃであった。キャベツは3242トン(同2188トン増、208%増)となり、9月に続き国産の高値に加え、加工・業務用需要の引き合いが強まったことから、前年を大幅に上回った。輸入国の内訳は、第1位が中国の3105トン、第2位が韓国の137トンであった。かぼちゃは1988トン(同1106トン増、125%増)となり、主要産地である北海道産が8月、9月の台風や集中豪雨による湿害および病害により減少したため、前年を大幅に上回った。輸入国の内訳は、第1位がニューカレドニアの1475トン、第2位がトンガの501トンであった(表2)。

(3) 冷凍野菜等

 冷凍野菜の輸入量は、ばれいしょやスイート コーンをはじめ、多くの品目で減少したことから、冷凍野菜全体では4カ月連続で前年をかなり下回った。

 ばれいしょは2万4796トン(同6473トン減、21%減)となり、大手ファストフードによる引き合いの弱まりが影響していると思われる。スイートコーンは2996トン(同1621トン減、35%減)となり、前月の輸入量が多かったために在庫調整をしたことと、円安の影響で単価が上昇し、輸入しにくい状況となっていることが要因になったと思われる(表3)。

 生鮮野菜および冷凍野菜以外の類別を見ると、塩蔵等野菜のしょうがが1061トン(同401トン減、27%減)、トマト加工品のトマトピューレ等関割以外が3946トン(同2538トン減、39%減)、その他調製野菜のスイートコーンが4648トン(同414トン減、8%減)、その他のかんしょ(生鮮・乾燥)が884トン(同425トン減、32%減)など、多くの品目で減少した。
なお、全ての類別において輸入量が前年同月を下回ったのは、平成25年3月以来、20カ月ぶりとなった。

2 中国の野菜生産動向等

さといもの生産動向(山東省)

(1)作付・収穫の動向

 山東省は、中国のさといもの主要産地で、作付面積は近年1万3333ヘクタール程度で推移している。

 主要産地は主に山東半島に集中しており、作付面積の大きい地域として、莱陽らいよう市、海陽かいよう市などが挙げられる(図5)。莱陽市の栽培面積は約3333ヘクタールと全体の25%、次いで、海陽市の2667ヘクタール(全体の20%)となっている。他にも、莱西らいせい市、平度へいど市などが主要な産地になっている。

 同省では、マルチを使用してさといもを栽培しており、4月中下旬に定植し、9月下旬から収穫を開始するのが一般的だが、地域によっては、8月末から収穫する地域もある。また、市場への供給量を調節するため、収穫時期を前後に調整することもある。

(2)価格動向等

 山東省におけるさといもの生産および価格の動向を見ると、平成23年は作付面積、収穫量が多かったものの、24年、25年は、作付面積、収穫量が減少した。特に25年は、夏の高温の影響により収穫量が減少し、貯蔵量が少なくなったことから、9月以降価格が上昇した。

 26年は、前年からの高価格を受けて作付面積が増加した。夏の高温の影響も受けず順調に生育したため、収穫量はこの4年間では最高となる見込みである。これにより、上昇していた価格は下落傾向で推移している。

 

3  輸入動向


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