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需給動向 3 (野菜情報 2013年12月号)


野菜の輸入動向(平成25年9月)

~たまねぎの輸入量の大幅増により、生鮮野菜の輸入量が13カ月ぶりに増加に転じる~

野菜需給部


■ 平成25年9月(速報値)の動向

 平成25年9月の野菜輸入量は、20万367トン(前年同月比104%)となった。類別に見ると、生鮮野菜は6万2406トン(同113%)、冷凍野菜は7万5513トン(同105%)、塩蔵等野菜は5,998トン(同82%)、乾燥野菜は2,623トン(同95%)、酢調製野菜は3,232トン(同106%)、トマト加工品は1万4507トン(同90%)、その他調製野菜は3万4212トン(同97%)、その他は1,876トン(同135%)であった。塩蔵等野菜、乾燥野菜、トマト加工品およびその他調整野菜は前年を下回ったものの、生鮮野菜、冷凍野菜、酢調整野菜およびその他が前年を上回ったことから、輸入量全体では10カ月ぶりに前年を上回った(過去からの推移は、図1~4を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、結球キャベツ1,099トン(前年同月比204%)、トマト795トン(同170%)、アスパラガス887トン(同147%)、ねぎ4,837トン(同127%)、たまねぎ2万8771トン(同123%)、にんじん及びかぶ6,545トン(同122%)、しょうが1,581トン(同109%)、にんにく1,501トン(同104%)等となった。
 結球キャベツは、主産地の群馬産が曇雨天の影響により小玉傾向、少なめの入荷量となったことに加え、昨年は国産が潤沢な供給となり輸入量が少なかった反動から、前年を上回った。輸入量の内訳は、全量中国で1,099トンであった。
 ねぎは、主産地の青森産が春先の低温と6月の少雨の影響により生育が遅れたことに加え、天候不順等により収穫作業が進まず少なめの入荷量となったことから、前年を上回る輸入量となった。輸入量の内訳は、全量中国で4,837トンであった。
 たまねぎは、主産地の北海道産が小玉傾向となったことから、大玉需要が高まり、さらに中国産の輸入単価が輸入しやすい価格帯に落ち着いていたことから、1年ぶりに前年を上回る輸入量となった。輸入量の内訳は、第1位は中国の
2万6369トン、第2位はアメリカの2,392トンであった。
 一方、輸入量が減少した主な品目では、メロン2,143トン(前年同月比69%)、ごぼう3,546トン(同94%)、ジャンボピーマン2,703トン(同95%)、ブロッコリー3,702トン(同95%)であった。
 生鮮野菜全体の輸入量は、全体の約半分を占めるたまねぎが前年を上回る輸入量となったことから、13カ月ぶりに前年を上回った。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した品目は、いんげん豆等2,102トン(前年同月比115%)、ほうれんそう等2,700トン(同115%)、いちご2,776トン(同113%)、えだまめ5,437トン(同108%)、ブロッコリー2,497トン(同108%)、ばれいしょ2万8526トン(同102%)、スイートコーン4,398トン(同102%)、さといも2,811トン(同102%)であった。冷凍野菜全体の輸入量は、円安等の影響で単価が2割程度増加しているにもかかわらず、前年を上回った。全体の約4割を占めるばれいしょが増加したことや、国産の品薄などを背景にいんげん豆等で輸入量が前年をかなり上回ったことによるものと思われる。
 その他の類別で増加した主な品目は、塩蔵等野菜のなす126トン(前年同月比159%)、乾燥野菜のたけのこ120トン(同171%)、酢調整野菜のきゅうり及びガーキン611トン(同162%)、トマト加工品のトマトケチャップ706トン(同153%)、その他調製野菜のスイートコーン5,343トン(同120%)、その他のかんしょ(冷凍)828トン(同137%)と増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は、
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量や金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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