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需給動向 1 (野菜情報 2013年10月号)


東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(平成25年8月)

~高温や天候不順で入荷量は伸びず、価格は総じて堅調に推移~

野菜需給部 調査情報部


(1) 8月の気象概況

 8月は、月を通して太平洋高気圧の勢力が日本の南海上から西日本付近にかけて強かったことから、月の平均気温は全国的に高くなった。8月上旬後半から8月中旬頃にかけては、太平洋高気圧の勢力が特に強まったため、東・西日本中心に晴れて厳しい暑さが続き、7日から22日にかけては連日全国各地で猛暑日となった。12日には高知県四万十市で日最高気温が歴代最高の41度となり、8月中旬の全国の平均気温も、統計開始以来の最高値を更新した。
 猛暑日が続いた一方で、北・西日本の日本海側では、湿った気流の影響を受けて局地的に非常に激しい雨が降り、月の降水量はかなり多くなった。夏野菜の産地が多い秋田県、岩手県においては、大量の水蒸気が日本海を北上したことにより、9日に記録的な豪雨となり、河川の増水や土砂災害が発生した。
 反対に、東日本太平洋側では太平洋高気圧に覆われ、湿った気流の影響が小さかったことから、少雨傾向となり、一部地域においては取水制限が行われた。
 旬別の平均気温、降水量、日照時間は以下のとおり。


資料:気象庁「8月の天候」

(2)東京都中央卸売市場

 8月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格は、入荷量が12万7千トン、前年同月比97パーセント、価格はキログラム当たり228円、同119.4パーセントとなった。
 野菜全体の入荷量は、関東、北海道および東北ものを主体に出回り、好天により潤沢入荷となった前年をやや下回った。
 価格は、ほとんどの品目において相場安となった前年同月を大幅に上回って推移し、上中旬はもちあい、下旬にかけては果菜類を中心に上げ、高値基調となった。
 類別に見ると、葉茎菜類は関東近在もの中心の入荷となったが、高温や少雨等の影響を受けて生育が停滞し、北海道や東北の産地においても曇雨天の影響により肥大が進まず、前年よりやや少なめの入荷となり、月の価格は、はくさい、キャベツ、ねぎ等で高値となり、ほとんどの品目で平年を上回った。
 果菜類は、東北の産地において曇雨天が続いたことから、樹勢の低下や着色遅れ等が見られ、特に盆明け以降の入荷量が伸びず、価格は下旬にかけて総じて上げ基調となった。
 根菜類は、だいこん、にんじんともに北海道産中心となったが、だいこんは、上旬は平年並みの入荷、中下旬は長雨等で出荷に遅れが発生したことから少なめとなり、にんじんは、播種時期が遅れたことにより、上中旬が少なめの入荷となった。このため価格は、だいこんは上旬は安値、中下旬は高値となり、にんじんは、上中旬が高値、下旬は平年並みとなった。
 土物類は、ばれいしょ、たまねぎとも北海道産が本格的な出荷時期を迎えたが、小玉傾向で少なめとなり、堅調な価格で推移した。
 なお、品目別の詳細については以下のとおり。

東京都中央卸売市場の動向(8月速報)

 注: 平年比は過去5ヵ年平均との比較
資料: 東京青果物情報センター「青果物流通年報・月報・旬報」

指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(20~24年)の旬別価格の平均値である。

資料:

農林水産省「青果物卸売市場調査」

(3)大阪市中央卸売市場

 7月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量及び価格は、入荷量が3万7千トン、前年同月比105.2%、価格がキログラム当たり229円、同111.2%となった。
 入荷量は、多くの品目で前年を上回る中、天候不良から生育が遅れたなすおよびばれいしょと、輸入ものが減少したさといもは前年を下回った。
 価格は、ばれいしょが前年の2倍弱の高値になるなど、多くの品目で前年を上回ったが、入荷量の増加により、にんじん、なすおよびたまねぎが前年を下回った。
 なお、品目別の詳細については次のとおり。

(執筆者:東果大阪株式会社 福重 博美) 

大阪市中央卸売市場の動向(8月速報)

 注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料:農林水産省「青果物卸売市場調査」

指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(20~24年)の旬別価格の平均値である。

資料:

農林水産省「青果物卸売市場調査」


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